駄犬

ハルトは、一糸纏わぬ姿で床にペタンと腰を下ろす

床の冷たさが臀部から伝わってきて、自分の惨めな姿を自覚させる

それと同時に、胸の内側に湧き上がるこれからされることへの期待

「手を後ろに回せ」

端的な指示に従い、両腕を背中に回す

カチャリと慣れた様子で手錠が嵌められる

「首を上げてステイだ」

また指示が出される。素直に首を上げる。

「Goodboy」

カチャカチャ金具が嵌められる音がする。首輪をつけられ、リードを繋げられる

自由を奪われ、まさしく犬のように従わさせられる

どうしようもなく惨めで、どうしようもなく甘美な時間が始まる合図だ

ハルトのそれは首輪とリードを繋ぐ音で持ち上がり、ヨダレを垂らして刺激を求め始める

「もう興奮してるのか?とんだ駄犬だな」

「申し訳、ありません…」

ハルトは涙を目に溜めながら、頬を上気させてクルーウェルを見上げる

「おねだりの仕方はわかってるな?」

クルーウェルは椅子に腰かけ、リードを軽く引いた

足を組み、上側になった足でハルトの顎を持ち上げる

「…ご主人さまぁ…」

「舐めろ。」

クルーウェルは目を細めて微笑んだ



手を使えなくされているハルトは口で靴と靴下を脱がし、ぴちゃぴちゃと音を立てながら足の指に舌を絡ませる

「お前は美味そうに舐めるな」

「あ、あぅ…」

クルーウェルはにやにやとしながら、足の指で器用に舌を掴んで引っ張り出す。

ハルトは惚けた表情でされるがままに大人しくしている

「こっちへ来い」

クルーウェルは足を下ろすと、力いっぱいリードを引いた

「うぐっ」

無理矢理引き摺られるようにして、ハルトはクルーウェルの膝に顎を乗せる。

急に首輪に気道を狭められて苦しそうにするハルトの表情をみて、クルーウェルはニヤリと笑った

リードを上に持ち上げ、さらに気道を潰すようにする

首を吊られないようにハルトは膝立ちになろうとしたが、クルーウェルはハルトのそれを舐めさせていた足で踏み付けた

ぐちゅりと水音がし、踏みつけられた刺激でハルトはビクリと身体を跳ねさせる。

「おすわりだ、駄犬」

「ぁ…あぅ…ご主人、さまぁ…」

「苦しいか?やめて欲しいか?」

主が命じるようにペタンと床に臀部を付けて座ったハルトは、呼吸が出来ず顔を苦しみに歪めた

答えることの出来ないハルトを見つめ、クルーウェルは目を細める

「俺が聞いてるのに、答えられないのか?いつからそんな駄犬になったんだ?Badboy」

「んうぅ……ぐぅ……っ!!」

クルーウェルの足がお仕置とばかりにハルトのそれをグリグリと床に押し付ける

タダでさえ呼吸ができない状態なのに負担を増やすように快楽を与えられ、ハルトの身体が痙攣し始める

クルーウェルはその様子をしばらく鑑賞して楽しんでから、ハルトが気を失う前にリードを緩めた

「かはっ…ゴホッゴホッ…」

主人の膝に顎を預け、ハルトはしばらく噎せて荒い呼吸を繰り返しながらぐったりとする。

虚ろな目からポロリと涙がこぼれた

クルーウェルは優しく髪を撫でてやりつつ、意地悪く口元を歪ませる。

「誰が休んでいいと言った?」

親指と人差し指の間にそれを挟み込み、足の動きを激しくする

絡んだ唾液と先走り汁で滑りは十分のようで、ゴシゴシと床に擦り付けられ強い快楽を与えられる

「ひゃんっ…んっ…はぁ…っ、イくぅ…」

「ステイだ、仔犬。」

「む、むりぃ…ダメです、ご主人様ぁ!…イっちゃうぅ…!」

ハルトはビクビクと身体を跳ねさせて欲を吐き出した

しかし、クルーウェルは足の動きを止めず、イったばかりで敏感になったそれに刺激を与え続ける

ハルトは目の前に星が散っているかのように視界がチカチカする

「…ひぁ…ご主人さまぁ…ご主人さまぁ…おちんちん……んっ…こわれちゃうぅ…」

強い快楽にビクビク身体を震わせ続けるハルトのリードを引き、無理矢理顔を上げさせ視線を合わせ

「Badboy…俺はなんと言った?イっていいと言ったか?」

と低い声で尋ねる。

「も、申し訳、ございません…!許可なく…射精して…あぅぅ!」

クルーウェルが前屈みになったことで、体重がかかり先程より強く踏まれる。ハルトにとって、それは快楽にしかならないようだ

「なに感じている?この駄犬は反省してないようだな。お仕置が必要か?」

「ひぃん……お許、しを…お許しくだしゃ、…んああっ!!」

イったばかりのそれを踏みつけ刺激を与えられ続け、涙を零しガクガク膝を震わせながら許しを乞うハルトを見下ろす

クルーウェルは

「舌を出せ」

と短く命令した

恐る恐る出された舌を掴み、力任せに引き出す

「うぅぅ…あぅ…んぅっ」

「いい子だ。」

口の中に指を入れ、上顎を軽く擽るように撫でたり喉の奥をグリグリと刺激する

くちゅくちゅと口内を好きに弄ばれるハルトは、嘔吐くが抵抗はせず、口を閉じずに舌を出したまま耐える

はじめて口の中を弄られた際は驚いて噛んでしまい、その日は酷いお仕置を受けた

唾液を零しながら、間抜けに口を開けたままハルトは喘ぐ

苦しそうに顔を歪ませつつも萎えないそれと、何か乞う様な瞳にクルーウェルは満足そうに笑った

「イっていいぞ」

クルーウェルは穏やかな声色でそう言って、ハルトの舌を掴んでグイッと上を向かせ、踏み付ける力を強める

「んんんんっ!!」

ハルトは呆気なく2回目の欲を吐き出した



クルーウェルはベッドに仰向けになっている。

ハルトはクルーウェルに跨り、下の口に収められた主人の猛ったそれをきゅうと締め付けていた

未だ両腕は背中で拘束されており、身体を支えられないハルトは奥の奥までそれを咥えこんできゃんきゃん仔犬のように喘ぐ

「お仕置されたくないなら、しっかり腰を振れ」

「ひゃい…ご主人さまぁ…」

「Goodboy」

主を楽しませるために、子犬は必死に腰を動かす。

クルーウェルはそれを余裕の表情で笑みを浮かべて見上げている

少し動く度に奥をゴリゴリと刺激され前立腺を押され、ハルトは涙を流し鳴きながらなんとか腰を振る

クルーウェルはあまり動かず、懸命に快楽に耐えるハルトの観察をして楽しんでいたが、おもむろに腰を掴んだ

子犬に焦らされた分、勢いよく下から突き上げてやる

ズプズプと抜き挿しさせる度に、ハルトは大きな喘ぎ声で鳴いて仰け反る

「…んぁ!まってっ、主人さまぁっ、らめぇ!!」

5分と持たず、ハルトはあっという間に果てた

クルーウェルは身体を起こし、射精して放心しているハルトと体勢を入れ替える

ベッドに押し付けたハルトの膝裏を掴んで脚を持ち上げ、覗き込むように顔を近づける

「また勝手にイったな、駄犬。お仕置だ。俺が満足するまで、イキ狂え」

視線を合わせて駄犬に命令する。見下ろしたハルトの瞳は怯えと期待を孕んでいるようにみえる

クルーウェルは口元弛め笑う。駄犬はきちんと躾た様に、組み敷かれていることに興奮しているらしい

「ぁ、…あっ…ご主人、さまぁ…」

「俺の可愛い可愛い駄犬…俺が満足するまで付き合えるな?」

「…ひゃい…」

クルーウェルは最初から体重をかけて、前立腺を押し潰すように激しく腰を打ちつける

ハルトはひゃいんひゃいん喘ぎながら、気を失っても快楽で叩き起されて犯され続けた



☆☆☆
口の中に手を入れるのは、犬のしつけで上下関係を教える為に有効とあったような、なかったような…

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