毒を享受

ハルトはアジーム家に仕えている。

学園生活において、大抵の事はジャミル1人が世話をしているが、どうしても手が回らなくなる時もある

そんな時にジャミルのサポートをする。それがハルトの仕事だ

2人きりでカリムと過ごすことや、1人で軽食を作ることが許されている程には信頼されている

副寮長会議で席を外しているジャミルの代わりに、ハルトはカリムに付き添って寮長室へ来ていた

「あー今日も疲れた!ハルトもお疲れー」

投げ出された荷物を拾って机の上に置き、恭しくハルトは一礼する

「カリム様、お茶を淹れましょうか」

「それやめろって、似合ってねーよ」

カリムはケラケラと笑った。彼は常から従者であるより友であって欲しいと言うし、ジャミルもハルトも敬語でなど接していない

「ふふっ、冗談冗談。今日はやたら走らされたし、足でも揉もうか」

「お、頼む!」

ポスッとベッドに腰掛けたカリムの前で、ハルトは床に跪く

自身の立てた膝の上にカリムの足を乗せ、足裏をグリグリと親指で押していく

「ハルトはマッサージ得意だよな、助かるぜ」

「ジャミルと比べれば、俺が役立てる事なんて少ないよ」

「そうか?」

カリムは少しキョトンとして自身の足を揉む人物を見下ろす

しばらく何か思案し、不意にニッと笑って空いている方の足を動かした

「…っ」

ハルトの身体を跳ねさせ、バッと主を仰ぎみる。カリムは考えの読めない笑みを浮かべ、スルスルとまた足を動かした

「…っ!カリム!」

ズボン越しに、素足が股間を刺激する。

焦らす様に軽く撫でたり、気紛れに押し付けられたりと、徐々に追い詰めるように動かされるそれから逃げようとハルトは腰を浮かせかけた。



「ハルト」

カリムは一言、名を呼んだ。カリムはニコニコと穏やかに笑っている

ハルトは少し上気した顔で、何も言わずにマッサージを続ける

「反対の足も頼むぜ、ハルト」



「…はぁ…はぁ…」

「ありがとな、ハルト」

足を揉む間、カリムの足はずっとハルトを弄んでいた。身を捩ったり腰を浮かせようとすると名前を呼び、逃げることを許さなかった

すっかり出来上がってしまった様子のハルトを見下ろし、カリムは笑みを深める

「何か言いたそうだな、ハルト」

どうしたいんだ?と、優しくも強制力のある眼差しで、カリムは穏やかに問う

自身を見下ろす主を見上げ、ハルトは背筋がゾクゾクとするのを感じた。

この男は普段何も考えてないように振る舞うが、闇の鏡に熟慮の精神を見出された男なのだ。腹の底が知れない

「…お願いします…許可を…」

「…いいぜ。服を脱げ」

ハルトは主に命ぜられた様に服を脱ぎ、カリムの服も脱がす

ハルトはアジーム家に仕えている。ジャミルでは手が回らないことのサポートを仕事としている

その内の1つが性処理だ

「ハルト」

カリムに名を呼ばれる。ハルトは2人きりの時に所有物の様に名を呼ばれるのが、興奮してとても好きだった

「おいで」

ハルトは、主の求めるがまま全てを委ねた



☆☆☆
「おいカリム、ハルト、戻ったぞ…おっと。お盛んなことだな」


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