余談
ひょんな事から、来れると思うなんて言っちゃったけど、そんな『ひょん』な事、そうそう起こるかなあ…


フラグですね?




◎たすけて霄衛門!

「ねー、瑤旋。異世界にポンと行けるような術ないの〜?」

「お前ワシを何だと思っとるんじゃ」

「ちぇ、ダメかあ。同じ狸だし、ひみつ道具をポケットから出してくれる某ロボットみたいに願いを叶えてくれるかなあと思ったんだけど」

某ロボットが聞いていれば「僕はタヌキじゃなーい!」とでも言っていそうなことを櫂兎が言う。

「まあ、無いわけではないが…」

「あるんだ」

「何がしたいんじゃ?」

「え、元の世界に戻ろうと思って」

「そういう術じゃあないわい。この彩雲国と似て非なる別の世界に行く術じゃ。同じように見えて、ほんの少しずつ違うような、な」

「パラレルワールドって奴か」

「なんじゃそれは」

「その、似て非なる世界ってやつ。並行世界のことだよ」

「ふむ? まあともかく、お前さんが帰るのには使えんだろうのう」

「ふーん。まあいいや、それ、何だか面白そうだし、行ってみたい!」

「仕方ないのう」

「やったあ。なんだよこれじゃあ本当に某えもんの流れじゃないか」

「お前の話はよく分からんが…行ける世界は、お前さんのいない世界じゃ。同じ人間が二人いては、不都合じゃからのう」

「はーい。あ、行くなら、そのほかの世界の吏部を体験してみたい!」

「ほっほ、任せておれ」


完全に某えもんの劇場版の導入ですどうもありがとうございました。

14 / 14
深海でお米を炊いてきました。
Prev | Next
△Menu ▼bkm
[ 戻る ]
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -