紫劉輝は隠居したい
もしも劉輝が王様にならない&引き篭もらなかったら、みたいな話。

末っ子だし王位に興味もないし、王様になるはずもないと思っていた劉輝さん。次男優秀だし身内の中で唯一自分を可愛がってくれるし、あの人が王様になればいいんじゃない? 臣籍に下って補佐でもできたらいいなあ、と思っていたら、みんな死んでしまっただと!? 王様なんてなりたくなーい!

そうだ、平穏な隠居生活をしよう。そう思い立った劉輝。
「本当に王様候補他にいないの?」と血縁諸々探して、「なんだいるじゃーん」と旺季に王位を譲渡。このまま劉輝が王位を継いで国を治めると思っていた旺季は目を点。長年の闘争への感情の消化の方向を見失ってもやもや。

一方劉輝は、血縁探していた時に知った、縹家に逃げ込めば一生王位争いと関わらなくていいという情報に、「やったー逃げ込むぞー隠居生活楽しみだー」と意気揚々乗り込む用意をする。

そして。ついに劉輝が王宮を出て行く時がくる。勇み足で王宮の外へ向かう劉輝だったが、何故か先々で不運に見舞われる。重臣達も何故か止めてくる。

どうやら、能力あって自己主張をあまりしない劉輝を、補佐にしたい考えの人たちがいるらしい。
いや、もう大好きな次男はいなくなっちゃったし、補佐もやる気ないよ。隠居させてよ。という劉輝を周りは許してくれない。軽く軟禁状態に。おそといきたい。
取り敢えず継承権放棄だけしないと朝廷の権力争いがドロドロしてるよと頭を抱える劉輝。苦し紛れに仙洞省に繋ぎをとるが、「継承権放棄させて」「巫女の未来視により、劉輝様を縹家の敷居に入れぬよう巫女からの触れが出ておりますじゃ」「うおおおー!!」

そんなところに、次男からの接触。組んで国ひっくり返そうとか誘われてドン引き。それはちょっと…
それより一緒に隠居しようよ、という劉輝に失望の目を向ける次男。ショックを受ける劉輝。自分はただ昔みたいに、この人と一緒にほんわか笑って過ごしたいだけだったのになあ。

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