▽Axis Powers HETALIA▽ビューティー・ポップ▽Axis Powers HETALIA
・国家でもないのに容姿が変わらず歳もとらない夢主のことを日本さんは「お兄さん」と呼んでいます。そういうプレイじゃないです。そして相変わらず家はお隣です
「日本ー、遊びにきたよー」
ぺこーっと玄関の引き戸を開けて大声でイタリアが叫ぶ。しかし、家の中から出てきたのは日本ではなかった
「む、日本の知り合い?」
「あれ? 知らない人だー」
「はは、そりゃそうだ、日本の家は隣りだからな」
「そうだったのかぁ! わー、おじゃましましたー!」
ばびゅーんという効果音をだしながらイタリアは隣家へとんでいった。
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「日本日本あのねー、日本だと思ったらお隣のお兄さんだったんだよー、ヴェー」
「おや、在宅だったんですか」
コポポポと緑茶を注いでいた日本は、イタリアの話に口元を緩める。
「いつもは妹さん探しで各国を飛び回っておられるので、ほとんど留守にされているんですよ」
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英国紳士
「なんだよお前ら、最近みなかったけど」
ここ数日というのも、妖精たちはめっきり見かけなかったので久々の来訪にイギリスは喜んだ。
「ん? 丘の向こうの一軒家で新しい友達ができた?」
(丘の向こうの一軒家といや、ボロ家じゃなかったか?)
妖精たちに連れられて、丘の向こうに行ってみると…
「おいおい、今は冬だぜ?」
その丘の向こうには、春の陽気が漂い一面が花で埋め尽くされていた。ボロボロだったはずの一軒家も、まるで建て直したかのように小奇麗なものになっている。その建物の中から、妖精に連れられたかのように一人の人間が出てきた
「…あ」
菫色の瞳と、目が合う。
「彼女たちのお友達…って、人だったのか」
「あ、ああ…」
正確には国だが、それは伏せる。しかし、目の前の人間――男と表現するよりは青年というほうが近いだろう彼に、自分の持つ力と似たようなものを感じた。要するに、魔力だとかそう呼ばれる類のものだ。
この異様な光景すべてを、魔法でなし得たというのなら、彼の持つ力はその外見の年にそぐわない大きなものだ。
「とりあえず、お茶を一杯どうだろう」
今はちょうどアフタヌーンティの時間だ。イギリスは口元を緩めた
「いただこう」
▽ビューティー・ポップ
・まだ幼き日の主人公に
「おにーさんの髪が伸びたら、私が切ってあげるよ」
「そっか、じゃあキリちゃんのためにも頑張って伸ばさないと」
「なっ、櫂兎てめー俺のはいつも断るくせに」
「ははは…」
俺も、いくら経っても髪がほとんど伸びないかそんなんじゃなければ、喜んで切ってもらうんだけれどな!!!!
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・S・Pにキリが入ったことを祝して、何故か櫂兎がS・P被験体(←)に
仕上がった櫂兎をみた一同が、唖然とした。
「いやいや、いやいやいや…お笑い種にするつもりが」
「化けたな…」
櫂兎は、ウィッグを被せられ、化粧施され、完全に美女と化していた。
「あ、ナルスィーが真っ青だぁー」
鳴海はブツブツとこれは男これは男と繰り返し呟いて平静を保っていた。
「あのー、途中から気付いてたけど何にも言わなかった俺もそうだけどさ、発案者誰」
ぴょこんといつもの顔でキリが手を挙げた。やっぱりなと櫂兎は肩を落とした。
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bkm