「あああああ!! 殲華んとこいくんだったああああ!!!!」
お昼時をすぎた頃、太白さんとのほほんとお茶しているとき思い出した。
隼凱と剣やってたことですっかり忘れていた。最近物忘れが非常に多い気がする
「すみません太白さん」
「いえいえ、僕警備にあたること少ないので結構暇してるんですよ。いざという時自由に動けるように配置されたんですけど今のところ平和ですし
またお暇なとき僕にできる範囲でお教えしますよ」
にこりと笑う太白さんはまさに天使である
「ありがとうございます、では!」
目指すは殲華がいるであろう、あの俺がこの世界に現れた部屋!
部屋に入ると非常に不機嫌そうな、不貞腐れているような、怒っているようなオーラをむんむん醸し出している男がいた。
どこからどう見ても殲華である。
「その非常に整った顔は今恐ろしく歪められ、恨みがましいような瞳をこちらへ向けている」
「何を実況しているんだ」
低い冷たい声。
「連絡一つないとは」
「……ごめんなさい」
「何をしているかも生きているかも分からないなどと」
「ご、ごめん」
「不安、だったんだぞ。」
「…もしかして、さみしかった?」
「阿呆。そんなこと………
当たり前だろう」
思わず壁に頭をぶつけた。あの殲華が寂しいだと?! それを認めるだと!?
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bkm