厨二病転生チート魔王2
2019/02/21 12:54

 チート魔王とチート勇者から産まれた子供は何になる?
 まさか腐女子転生チートエルフ♂になるなんて誰も思わない。少なくとも、オレはカケラも思わなかった。
 同じクラスの成績優秀、清楚な美術部の女子・鈴木さんが、「ひと狩り行ってくる」と♂のケツを嬉々として狙うような人だったなんて。
 今は魔王城下にある森に住む白銀の狼に夢中らしく、幸せそうでなによりである。
「はぐっ……うっ……」
 窓から雄大な景色を眺めていると、後ろで呻き声が上がった。床に崩れ落ちているそれの横にしゃがみ、泣き濡れた頬にキスをした。
「おお、勇者佐藤よ。こんなことで気絶するなんて情けない」
 意識のない佐藤はびくっ、びくっと痙攣している。中でイっているんだろう。
 ズルズルとケツから溢れ出ているピンクの粘液。オレの魔力を宿したスライムは、佐藤の直腸で無限増殖をしながら縦横無尽に佐藤を犯していた。
 無意識下の蠕動運動では、到底スライムの増殖速度には追いつかなかった。
 膨れていく腹を撫でながら佐藤に声をかける。
「佐藤? ほら、頑張らないとお腹破裂しちゃう」
「ぐえっ……あ、あっ、あっ」
 弾力のある腹に力を入れると、スライムが押し出された。意識が戻った佐藤は目を見開いて俺に縋り付きながら、スライムをびゅるびゅると排出した。
「まあ、腹が裂けてもオレが魔法で治してあげるから安心しなよ。死ぬほど痛いだろうけどね?」
 そう言って頭を撫でると、瞳はみるみる濡れて涙を零した。苦しいのか眉を顰めてフウフウと息を吐く。鈴木を産んだ時の事を少し思い出した。今の方がよっぽど辛そうだけれど。
「……ご、めんなさ……ゆるして、ゆるしてください……ごめんなさい、ごめんなさい」
 突然に許しを乞い始めた佐藤にオレは首を傾げる。
「どうしたんだよ、佐藤。急に許して、だなんて。オレはもう、怒っても恨んでもいないんだ。ただ佐藤が苦しんで喘いでる姿が見てて楽しいだけだよ。佐藤だってその気持ち、わかるだろ?」
「あ……う、あ……」
 言葉を無くした佐藤はスライムを放り出し、小水を漏らしながら、小さくごめんなさいと呟く。
 きっと、似た事を言った前世の自分の事を思い出したのだろう。
「安心してよ佐藤。佐藤は痛くて辛い事ばかりしてきたけど、オレは佐藤に、辛くて苦しいだろうけど気持ちいい事しかしないから」
 佐藤の少しやつれて細い身体を抱き、尻肉を手のひらで包んで割り開く。
「手伝ってあげるから、佐藤。スライムをたくさん産んでね」
「あっう、う、」
「出来るよね?」
「うっ……うあっ……あっ、くあっ、はあっ、はあっあああ」
 泣きそうな顔で息んだ佐藤が愛おしくて、今世でなら好きになれそう。
「あああああっ……」
 スライムを掻き分け自身を押し込み、最奥まで突き立てる。唇を重ねてキスをすると中が締め付けるのは、スライムのせいだけではないようだ。
「佐藤、二人目はスライムとのミックスにしよう」
 なんて素晴らしきファンタジーライフ。
終わり



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