∴お昼2
『気を取り直していただきまーす!』
「「いただきます」」
『って赤っ!?世良のお弁当何それ真っ赤なんだけど!?』
「うるさいなぁ、パプリカがどうかしたの?」
「あ、本当だ…炒めたパプリカが敷き詰めてある」
『黙れフランスかぶれが!人の事とやかく言えないだろお前!』
「栄養的には僕の方が勝ってるね」
「いや、どっちもどっちだから!偏り過ぎだから!」
『く…っ負けた…』
「勝ち負けないし優劣もねーよ!」
「佐伯くん、今時は草食系男子の時代なんだよ」
『女子は肉食系だぜ佐伯くん』
「何でいきなり結託したの?もう意味が分からなくなってきた」
「あはは、たまには佐伯くんで遊ぶのも楽しいかなって」
「勘弁してくれ…って!?」
『佐伯くんも私の気持ちが分かっ……!!』
「どうしたの、二人とも?お化けでも見たような変な顔して」
「せ、世良…お前の二段弁当…」
「?」
『何で二段目も灼熱の如く真っ赤っかに覆われてるんですか。は?米が見えねーよ!? いい加減にしろパプリカ野郎!!』
「は?パプリカじゃなくて七味だよ」
『おちょくってんのか己はぁぁぁぁあ!!』
「あー…次の授業って何だったかな」
辛党な世良くんに夢みてます。
2010/11/25 19:55 |