∴変装少年と忍たま少女
※例の如く途中終了です。
嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ
戦も腐った世の中も懸命に働く民を見ようともせずのうのうと暮らす馬鹿な武士どもも!
嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ
“鉢屋”の上辺だけしか知らず天才だなんだ持て囃しておいて影で妬み嫉みを囁くお前らなんぞ誰が信じるものか!!
嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ
「おや。すすり泣きが聞こえると思ったらやっぱり子狐くんか」
嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ
同い年の癖に大人ぶった口を利くな
どうせお前も笑いに来たのだろう
狡く醜く嫌みな奴だと笑うのだろう!
消えろ、お前の顔なぞ見たくない!
「あっはっは、鼻声で怒鳴られても全く効果ないよ。にしても子狐くんは被害妄想が激しいねぇ」
なんだ、何処が間違っている? お前も奴らと同じなのだろうが 俺は俺以外何も信じたりはしない!
「うわ心外だ。辛い一面だけを全てだとまとめて私の人間像に押し付けてんじゃないよお馬鹿野郎」
…ではお前は他の奴等と何が違う 俺が納得出来る答えでなければ受け入れん
「うう…理屈で説明するのは難しいんだけどなー…ほら、私アホのは組だから。 ……あ!私は君がどんな所に隠れて泣いていても必ず見つけ出せるよ!今までだってそうだったじゃない?」
…どうしてお前は、俺が分かる 誰も見つけることの出来ない“鉢屋三郎”が、どうして解るんだ
「何でってそりゃ、君のこと考えて探してるから。 それに君が呼んでたでしょう、“助けて、見つけて”って」
っふざけるな!俺は一言も…
「君の涙は、そう叫んでた」
一体何なんだお前は! どうして俺に近付く?
どうして…何時も何時もお前が現れる? こんなみっともない時ばかり…!
「ねぁ鉢屋。寂しがりな子狐くん。それは君のことがもっと知りたいから。“鉢屋”じゃない。“三郎”のことが、私は知りたいんだ。そして私のことも知ってほしい」
「だから鉢屋三郎。私と友達になってよ」
−−−
これも二年前の産物。 本命は豆腐小僧なんですけど、鉢屋には無限の夢が詰まってますよね!
2012/06/11 18:17 |