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Read your mind

働かなければ…と思いつつばっちりしっかりとホリデー感満載に生活しているきはめです。どうせ冬には何もしないのでお金は秋冬でなんとかすればいいかなという考え方になってきています、トロントの夏が儚すぎるせいで。

先日、親しくしてもらっているお友達のお誕生日があったので彼女の要望に沿って1日を過ごしました。その子とはトロントに来た日が同じで、空港からホームステイ先までの送迎サービスも同じところに申し込んでいたため同じ車に相乗りし、その車内で語学学校までもが同じであることが判明したという、いくつかの偶然を共有する仲です。歳も一つ下で比較的感覚に大きなギャップもなく、なおかつかなり個性的で面白く素敵な人で、トロントで新たにいい友人を得たなと思います。その子の口癖が「私はこの世の全てを見たい(知りたい)」で、私がオタクだと伝えると「オタクのワードでよく聞くオメガとかベータとかってなんなの?」という質問が飛んできてトロントの中でもおしゃれかつ高級なお店が立ち並ぶ場所のレストランにてオメガバースについて解説することになりました。いったいどうして…。

そんな彼女はYouTubeにトロントでの生活を動画にしてあげているのですが、そのうちのいくつかは私も同行しているため(動画には出ませんが)、カナダでどんなふうに過ごしているのかもしご興味ある方がいらしたらそっとチャンネルをお伝えします。彼女自身はインフルエンサーになりたいという気持ちはなく、主にご家族に向けての報告としての動画なのだそうですが、他の人に見てもらうのもうれしく思うのだと。

そういう経緯で、彼女のお誕生日に彼女がやりたかったフリーハグチャレンジを決行するに至りました。トロントの一番都市部の駅前で『Today is my Birthday! Hug me 』と書かれたカナダの国旗(ショップで買える)を背に、お誕生日のとんがり帽子を頭に、ハグを求め待機をする彼女の姿のなんと立派なことか…。私は動画撮影用のカメラ番を担っていたため特に協力できなかったのですが、度胸ありすぎるやろて。個人的には見知らぬ人にHappy Birthdayと言われつつハグをするのは全く嬉しくないですが、友人的には結構嬉しかったらしいのでオールオッケー。ここまでの差があっても仲良くできるのは人間の妙かつ面白いところですよね。私は動画とは別にハグしてる瞬間の写真を撮ることに必死で結局何人とハグできたのか数えられなかったのですが、1時間半くらいの時間の割にたくさんの人がハグしてくれていたのではないかと体感しています。

その後ディナーはジャズのライブが見られるレストランに行き、彼女はステーキ、私はスープとイカのサラダを食べつつ素敵な音楽とそれに合わせて踊る人たちを見て過ごしました。彼女はお酒が大好きで朝食の代わりにワインを飲めるほどのなかなかの酒豪なのですが、昨日はウィスキーを何かで割ったカクテル(その名もToronto)を頼んでいて、ペロッとだけさせてもらったのですがやっぱり強くてピリリとするお酒でした。その時に私が、ウィスキーのロックやウィスキー強めのカクテルってゆらゆらしてて可愛くて見てるのが好きなんだということを話したら「そんな感想初めて聞いたんだけど、なんのことか分からない」と返ってきたんですが、あらゆる擬音やジェスチャーを駆使してなんとかその現象を説明した結果、「アルコール度数が強い酒に氷から溶け出た水が混ざっていくときの揺らぎ」であると判明。また度数の強い酒はどれもその現象は起きるがウィスキーには色が付いているため分かりやすいんだろうと。お酒に関する知識を持ってる人がちゃんと言語化してくれて大変助かりました。
ウィスキーのゆらゆらかわいいとはかなり前から思っていたけど思えばそれを誰かに口にしたことなかったな。

そう言えば今年もまた大谷翔平が所属しているエンジェルスがトロントに来てトロントの球団ブルージェイズと試合をしたようで知人友人でもたくさんの人が観戦に行っていました。私は去年一度観ただけで満足ゆえ今年は行かなかったのですが。そして去年行った際にTwitterで感想をツイートしていたと思うのですが、選手や試合展開についてよりも会場の雰囲気についての印象の方がかなり強く残っています。
大きくて明るい会場ではDJが音楽を流し、大きな液晶モニターには打順に伴い打者の宣材写真と動画が流れ、その他にも設置されたモニター達には「MAKE NOISE!」の文字とアナウンス。観客たちは自由に席を立ち食べ物や酒、グッズなど買いに行き、ヒットを打てば「Let's gooooo!!!!!」、エラーがあれば大ブーイング。そしてもちろん勝敗に賭けることができます。トロントにあるRogers Centreでの試合にて、ブルージェイズとしてはホーム、エンジェルスの場合はアウェイでの試合ということになります。野球観戦は日本でも行ったことがなくその際が正真正銘初めてのことだったのですが(初めてが海外のメジャーってどうよ)、アウェイの会場で試合するやりにくさ半端じゃないなと感じました。
その後、同じくNBAのチームであるトロントラプターズのバスケットボールの試合も観に行きましたが、野球のときと同じくホームとアウェイのかなりの差と、またスポーツ観戦という業界がいかに商業的であるかを思い知りました。日本でスポーツを観戦したことがないので比べられないのが少しもったいないですが。
とにかく、プロスポーツ界がここまで商業的であることに大きな衝撃を受けてしまい、競技による差はかなりあると思いますが純粋なスポーツとはやはりオリンピックのような大会で行われるものを指すのかもしれないと。選手たちは高い能力を持っているからプロの世界に入るのにその先は金と観客の機嫌に溢れるアミューズメントパークなの、なんかやるせない気がするのは私だけでしょうか?素晴らしいスポーツの選手たちがしのぎを削りお互いを高め合う試合なはずなのに、観客はもちろん会場までも、彼らの周囲がうるさすぎて素晴らしいはずの試合も高額の見せ物のように思えてならなくて…。高潔求めすぎ?

そういう思考をしていると、アークナイツのなかの国のひとつ、カジミエーシュにおける騎士競技が似たような位置付けとなっていることにたどり着きます。強さを持つ騎士と呼ばれる一部の人がお互いの武を競い合う大会が「メジャー」と呼ばれ、騎士はスポンサー企業の製品を身につけ試合に臨み、煽る司会者と試合結果に賭けて大盛り上がりの観客達。崇高な騎士の誇りはどこに?そのようなバックグラウンドにてキャラクター達がそれぞれの意思を持って戦うようすが描かれており大変アツく素晴らしいシナリオでしたが…。アークナイツ、大好き。
考えれば考えるほどにアークナイツの騎士競技はプロスポーツ界がベースになっているんだろうなと思えます。ひとつのソシャゲのストーリーにそこまでの込み入った背景を入れ込むの本当にあっぱれだよ。(イベントストーリーの「マリアニアール」、「ニアーライト」の内容です。)

最近スペースなどで馴染みのオタクたちとお話してるとき、やっぱ私たちっていろいろ考えすぎなのでは…他の人たちってここまで考えてないのでは…と改めて思うのですが、頭が勝手に考えてしまい止めることが不可能なのでそうするしかないのですよね。ただ、ウィスキーのことにしろ、野球観戦でのことにしろ、着眼点の部分でやはり人とは少し違うらしくそれを面白いと思ってくれる人がいるのは本当に私にとってさいわいだなぁと。
こうして思考をまとめて文字にするなり口にするなりした時に、読んでくれる聞いてくれる、そして反応してくれる人がいるという幸運と幸福をちゃんと受け止めなければ。

今回は感じたことのまとめ的な内容になったので、次の日記はもう少しオタクな…というかアークナイツのこととかしっかり文字にできたらなと思います!あと本とかもね!人間関係についての気づきとかも書きたいなと思ってます。

タイトルは最近鬼リピしてるサブリナ・カーペンターの曲。日本でサブリナのライブがあったらしく羨ましい!ツアーの中の会場にトロントもあったのですが行けなくて…。
nonsenseの方が有名ですが私は圧倒的にRead your mindが好きです。メロディとリズムが良すぎる。歌詞は……ね!女よもっと強くあれ。



2023/08/10 06:07




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