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進め、君らしく心踊る方

トロントの中のダウンタウン近くに引っ越してからというもの、少し歩けばレストランやカフェ、古本屋、古着屋があるので少しのお散歩がとても楽しいです。家から徒歩で行ける距離に3軒ほどある古本屋がどれも雰囲気が違っていて素敵で笑顔。
こちらに来てから古本屋や通常の本屋さんで手に入れたのは、サリンジャーの「フラニーとゾーイー」「ナインストーリーズ」「大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア序章」、イーディス・ウォートンのバイオグラフィーの本と「幽霊」、リディア・デイヴィスのエッセイ集、川上未映子さんの著書の英語版数冊、アーサー王物語、あとは日本語訳されていない小説数冊です。
トロントにいる間にレイチェル・カーソンやヴァージニア・ウルフの本も手に入れたいところ。カナダはフランス語も公用語の一つなのでフランス語の本も見つけられる可能性があり、できればジットの「狭き門」のフランス語版も欲しい…。フランス語はひとつも読めませんが。

知っている人は知っている情報のひとつとして、私の大好きな作家さんの1人、堀江敏幸さんはフランス語が堪能で翻訳もしているのでフランス語も勉強したさはありますがまずは目の前にある英語をなんとかしてからでしょうね…。なんならもう1人の大好きな作家多和田葉子さんは日本語ドイツ語のバイリンガルでドイツ語でも本を出しているのでドイツ語もできたらいいんだけど…。でも語学学習の大変さを現在ひしひしと体感しているのでそんな欲張ったことはとてもじゃないけど言えないですね。
一番最近(というか今日)手に入れたリディアデイヴィスのエッセイにて、彼女も言語学習が好きというかもうライフワークのようになっていてやはり言語のオタクというのも存在するのだなぁと。また、リディアデイヴィスも翻訳者であり、プルーストの翻訳という大きなプロジェクトを担っていたそう。え、そんなんプルーストも読まないとじゃんッ!汗 
こうして芋づる式に読みたい本が増えていく現象は止まらないんだ。
とにかく今日、ひとまず彼女のエッセイ集の序文だけ読んだのですが本当に素晴らしく私向けの内容で高まりました。ただ、内容は100%私ウケするのですが英語ヂカラがそこまで到達しておらず読むのにはものすごく時間を要します。第一言語で読んでいた好んでいた内容を第二言語で読もうとするときの言語能力のギャップがあまりにもデカすぎて悲しい。逆に英語ヂカラに合わせたレベルの本の内容を楽しめないというこのジレンマ…。しかしコツコツと知らない単語を調べて読み進めてゆくしかないわけで。ままならないな人生は。
こうしてやはりfgoメインストーリー第1部4章ロンドンでのアンデルセン先生のセリフが刺さる刺さる。
『本が世界になければ!数多の名著を生涯で読みきれないと嘆くこともない!』(サビなので何度でも擦りますよ)


さて、せっかくカナダのトロントで生活しているので現状について少し詳細を書いておきます。(はてなブログでは書く気起きなかったのにな)

私は現在 B&B(Bed&Breakfastという宿泊形態のひとつだそう)で住み込みしつつお掃除やベッドメイクのバイトをしているのですが、宿泊施設ということで毎日約10名ほどのお客さまと、オーナー夫妻と一緒に暮らしていることになります。
トロントは日本と比較すると最低時給が.5 (日本円で1500円から1600円ほど、もう少しでになるとのこと)、物価も高いのですが特に賃貸、土地代、住宅ローンなどお家に関わる金額が近年特に上がっているのだそう。私の前住んでいたシェアハウスは最寄駅が地下鉄の終点で、そこからバスで15分ほどの立地で0でしたが破格の安さでした。現在は住み込みであることを考慮されており0でダウンタウン付近(しかも駅近)に住めているので極めてラッキーだと思います。トロント、リビングコストが本当に高すぎるー!バンクーバーの方が家賃はより高いという悲しい現実。家賃に8万円近く、もしくはそれ以上出しているのに一人暮らしができないという事実。基本的には誰かと一緒に住まなければならないかつ防音という概念が薄いため、潔癖の方や少しの物音で目が覚めてしまう方はまずおすすめできません。どんな状況下でも眠れる能力、やはり強すぎるな。

B&Bのお掃除のほかに、別のご家庭の家事もバイトとしてやっています。そちらも掃除と洗濯がメイン。たまにお嬢さんとお絵描きして遊ぶ。最高。ただ家事のバイトはご家族の予定に左右され確実な収入源にはあまりならないため今後もう一つ仕事を増やそうかと検討中です。なんというか、お掃除も家事も雇用主としか会話しないのでそれが英語であったとしても接客ではなく緊張感ゼロでたいへん楽ではあるのですが、苦労は買ってでもしろと言うように接客業で慣れない英語使いながら四苦八苦する経験も必要なのではないかという気持ちもあり…。マゾなのかな?

でも現状を振り返ってみると、個人的には頑張ったこともまぁそれなりにあるし、こなしてきたこともあるなぁと思えるので煌びやかな経歴や素晴らしい経験を獲得したのらしいひとさまと比較せずとも、こうしてゆるくバイトして古本屋に行って本を集めて幸福を感じている自分で良いのではないかと。Seize the day すべきなのだろうが、これまで生きてきた中で特別満足度が高い瞬間って涙が出るような素晴らしい文章に出会ったときだから私の価値の置き方からすると掴みまくってんだよな、今も。
もちろんスピーキングまでしっかりと習得できるに越したことはありませんが、簡単な日常会話はなんとかなるし私自身が英語を話すことよりも読んで理解することの方に興味を持っているためどうしてもスピーキングを頑張るモチベーションがいまいち。話すより読む方に感心があるのは別に日本語でも同じだからそりゃそうだよなて。まぁ帰国するまでにできるところまでゆるゆると頑張りたいなとは思いますが。

英語のアクセントにクセがない点、治安が良い点、それだけでカナダを選んだため、本当にやりたいことが英語の本を集めることしかないのですが、そんな私がカナダ留学中に必ずやると決めたたったひとつのことが、アルバータ州にあるロイヤルティレル博物館に行くことなので現状の目標としてはやはりお金を貯めなければな。涙

B&Bではワンさんを飼っているのですが、その子が予想以上に私になついてくれており毎日アニマルセラピーを受けられて幸福です。こうして今進んでいる方向で大丈夫なのかな?と思った時に轟京子ちゃんの「ともに」のカバーを聞いて自分の心踊る方に向かっていいんだなと思えるのがありがたいなぁ。WANIMAがいい奴らなのは分かるんだけど男男したアツい曲を男男したアツい人たちが歌っているとtoo muchゆえ、可愛くて爽やかで抜けるような歌声の素敵なカバーがあって良かったです。
聞いてみてね。

ともに/轟京子(Cover)




2023/07/19 16:06




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