とある朝


チュンチュン.....



外から小鳥の鳴き声が聞こえる。



もう朝か・・・・。

・・・ねみぃ・・・・・・。



朝とはいってもまだ肌寒い。

少しだけ意識は覚醒したが、まだ眠い。

もう一度眠ろうと寝返りをうつと、暖かい何かがあった。



・・・?

・・・・あ、ラピードか・・・。



何故ラピードがベッドの上で寝ているかまでは考えず、その暖かい体温を抱きしめる。



あー・・・、あったけぇ・・・・。



そのまま寝ようとすれば、手に不自然な感覚があった。



モニュ



『モニュ』・・・?



そのまま手を動かすと、柔らかく、自分の手より少し大きいものだとわかった。



なんだ・・?ラピードの腹か・・・?

・・・まあ、いいか。



気にせずにその暖かく柔らかいものを思いっきり抱きしめる。



「ぐぇ・・・・!?」

「・・・あ?」



するとその暖かいものから奇声が発せられた。

思わず目を開けると、そこには・・・・。



白目を向いているユイがいた。



「・・・・・・あー」



やっちまったな・・・。

さすがに手加減なしに抱きしめたらこうなるか・・・。


反省しながらも、すっかり覚めてしまった頭で考える。


そういや、さっきの柔らかいのは何だったんだ?

状況から考えてユイの何かだよな・・・。


考えながら、ユイを見る。

あの時手のあった場所、手より少し大きい柔らかい何か・・・。


そこまで考えて、思考を止める。



「・・・本人気付いてないし、大丈夫だろ」



しかし、その日はなんとなく気まずいユーリだった。






(・・あ、ユーリおはよう!)
(あ、ああ・・・)((結構デカかったな・・・))





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