今日もアナタに恋をする
あ、今日は騎士様と一緒だ。
いつも窓の外から彼を見つめる。これは日課だ。
今日は金髪の騎士様と一緒に歩いていた。
笑っている姿。
怒っている姿。
呆れている姿。
優しい姿。
どれも全部私に向けてほしい大好きなアナタの姿。
でも、私には向けられない。
だってそうでしょう?
アナタは私をまったく知らない。
私が一方的に知っているだけだから。
それでもその笑顔を向けてほしいなんて、強情にも程がある。
だけど願ってしまう。
その笑顔がいつか私に向けられるのを・・・・・。
(早く、気付いて・・・・)
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