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あ と が き

ここまでお付き合い下さいました読者様、ありがとうございました。お疲れ様でした。この作品は1度やらかしてしまった作品なので私にとってある意味思い出深い作品となりました(笑)

さて。東卍長編2作品目はやはり推しキャラになりました。千冬も真っ直ぐ芯のある格好良いキャラで大好きです。美しい見た目に中身は忠誠心の塊で最後まで仲間を信じぬく漢気ある性格。最高に大好きなんです。

そんな彼は原作で“死”を経験しています。その原因はやはり千冬が信じた東卍です。なので現代を舞台にして書くには“千冬の死”は避けて通れぬ道でした。

本来原作のキャラクターに長々と心情を吐露させるのは個人的にあまり好きではないのですが、この話は2週間という短い間に出会い、別れた2人だったので言いたいことも言えなかったと思います。だから今回は直接言えなかった感情を手紙にしたためるという行為を千冬にとらせました。

そして物語最後の部分。どういう意味?となってしまった方もいらっしゃるかもしれないのでここで補足させて下さい。

設定として、原作通り17年の11月18日〜19日にかけて千冬は1度殺されてしまいます。ですが、最後のシーンの日付は18年の10月31日です。

これは17年のあの日、一虎によって救出されたタケミっちが再び過去にタイムリープして過去を変えた結果生まれた新しい世界です。なのでこの世界は原作では生まれなかった捏造世界ということになりますね。

この世界線での主人公と千冬は17年の10月31日には出会わないことになっています。そうしてすれ違ったまま1年を過ごし、18年の10月31日に初対面として会ったという設定です。

これは悲しい恋をしてしまった2人が少しでも報われるようにという管理人のハッピーエンド願望が生み出した世界です。

なのでこの話の終わり方を受け入れて頂けるかどうか、少し不安もあります…。

ですが、これが私が書きたかったこの話の結末なので自分自身は満足することが出来ました!

このお話を読んで下さった方の心を同じように満たすことが出来たのなら私はもっと満足です。

末筆にはなりますが、ここまで読んでくださった方へのお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

まうす



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