ぷつんときれた。電源が切れた。言い訳積み上げ部屋は闇。
11/02 20:35


人間開き直り始めると怖いですよね。暗がりの中で聞こえるのは雨の音だけ、傘を刺さずに歩く少年は目に見えない恐怖に震えながら耳を澄ましていた。
言葉なんて何の役にも立たなかった。ただ研ぎ澄まされていく感覚に驚かされ重くなっていく足に集中して転ばないように踏みしめた。

「ああ、どうしてこんなにも暗い世界は広く感じるのだろう。きっと近くに沢山の障害物があるのにそれに触れてもどこまでも暗闇が広がっている気がする。もしかしたら狭い箱の中かもしれないのに」

少年は息を呑み、雨に打たれながら何度も同じことを思った。でも闇はただ少年を包み込むだけだった。
11/01 19:50


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11/01 15:26


少し賑やかになった昨日はハロウィン。コスプレなんて大それたことは私にはできないけどいつもしないような派手な化粧を試しにしようかと安物のつけまつげを買った。買ったのはいいのだけれど思った以上につけまつげをつける作業は大変で途中で諦めた。しかも瞼の上がひりひりするし、あまり肌に合わないようだった。
たくさんの人がこの行事に心躍らされていることを想像しながら頬が緩んだ。変なところで堅苦しく、案外緩い日本の形に感謝しようと思った。誰が何を信じてもいい、信仰に対しての偏見のない国に生まれてよかったと思う。優柔不断な部分も多い国だけどね。何がいいのか何が悪いのかを他人の評価任せにするのは悪いところだよね。
10/31 10:34


昼間の木漏れ日。夏を思い出して耳栓をして呼び起こすのは蝉の声。忘れかけていたことなんてなかった。全て覚えていたけれど格好よく表現するために誤魔化した記憶たち。

「小鳥のさえずり聞こえなくなったら旅に出よう」
「そうね。冬になったら遠くへ行きましょう」

耳をくすぐる秋風にひとつになれない影二つ。
冬が秋を飲み込む前に私は寝ようとする。
旅立ちたいと何度も口ずさみながら耳で拾った言葉を瞼の裏の世界に取り込む。
10/30 13:08


怖い夢を見た。舞台を見ている場面からはじまった。なんの舞台を見ていたかは覚えていない。その舞台を見終わってから急に場面が変わり、私は中学の頃の同級生数人と音楽鑑賞をするところになる(舞台を見た会場と同じ場所)。席選びをしながら周囲を見渡す、私は必要のない物ばかりをカバンに詰めてきていた。ほとんどがゴミのようなものでとても恥ずかしかった。私の隣に座ったのはとても苦手な子だった。なぜか少し離れた席の子が彼女の文句を言っていた。音楽が始まる前に違う場所に切り替わって私は研究室のようなところに移動していた。そこには蛙のホルマリンづけや死んだ蛙が台の上に並べられていたりした。そこに私以外の誰かがいたんだけれどよく覚えていない。話していた内容が薬品についてだった。私の頭の中ではなぜかアメリカの兵隊が苦しんでる様子が浮かんだ。ふとしたとき、また切り替わる。場所は洗面台だった。顔を洗っている私がいた。洗っている途中に顔を上げると顔に違和感を感じる。もう一度洗い流すと左側が腫れ始めていた。怖くなって顔を手で覆い台所に向かうと父がいて泣きながら「顔が腫れてるの。怖い。」と呟いていた。腫れが酷いのか口もうまく動かすことができなくて怖かった。そこで目覚めた。
10/30 10:49


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