暖かい陽射しとひんやりした風が心地よい。冬眠のタイミングを逃した私はうたた寝をする。春を感じながら私は冬を忘れられずにいるんだ。いつも季節ごとの未練を残したまま、呟き続けるのかもしれない。後腐れの多い日々を。
04/10 15:07


嘘も本当も私の中にある事実でした。
04/07 12:40


息をつく暇もありませんでした。時間は雪崩のように私を飲み込んでいきます。取り込まなければいけない時間に私は飲み込まれるのです。私が私でいられるようにと願いながら想像していたものと違う何かに変わっていくのです。春は柔らかすぎて脆すぎていつでも時に乗ろうとしてしまう私には耐え難い季節です。
04/07 12:39


いつも着ないような服を着て、沢山の視線が散らばる街を歩きます。湿った風が生暖かくて少し気持ち悪いなと思いながらもあてもなく歩きます。時々カラスが鳴いて時間を気にさせようとします。あてのないまま行きたいのです。本当は何もしたくないんです。何をしてても頭の中は空っぽで何年か前のように鮮やかな世界を想像することが出来なくなりました。ただただ流れる映像の中の誰かの涙を自分に映して生きてることを実感するんです。春になるといつも悲しくなります。
03/29 16:14


中途半端は嫌いだと言いつつ、私は小さな可能性に微かな希望を込めて放置しているのです。時間が歩き出せば状況も確実に変わるのではないかと思わずにはいられないのです。
03/29 16:10


部屋を片付けました。窓という口を開けると待ちわびたように部屋が呼吸します。新鮮な空気が広がって沢山のものを包んでまた出ていきます。私はため息をついてそれをなかったことにしてくれるようにとさっきよりも大きく窓を開けるのです。すると不思議と心が落ち着いて冷たい風に包まれて温もりを思い出します。ベットの片隅、壁に耳を当てて音を探しながら眠ります。もうすぐ春がくるのにまだ私は冬眠しようとしてしまう。壁の向こうに何もないのに何かを期待してしまう。
03/24 23:47


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