「…ゔ……あ゙ッ!!!」

谷の間に隠れた桃色に艶めく蕾を、ザンザスの細く長い指が押し開く。

「イイんだろ?イけよ変態」

耳元で吐かれた罵声に、自身の敏感な部分が大きくなったのが分かる。恥ずかしさに思わず顔を俯ける。だが、未だ舐められている部分からの快楽に、喘がずにはいられなかった。

「あ…ァッ…ッァア―!!」

ゴクン…―

「な゙…っ!?」

ぎょっとした。何より、己から出た白濁を、あの誇り高きザンザスが飲み込んだと知った事が驚きだった。

「……ボ「どっか抜けてんだよテメーは」……は?」

そう言うと彼は、自分が背にしていた朝食を見て言った。

「飲みもんがねーだろうが」
「……ぁ…!!」

今の一部始終を思いだし、顔が熱くなった。

「すっ、すまねぇボス」

慌ててベルトとチャックを閉め、逃げ帰るようにして扉へ向かった。

バタン。

扉を後ろ手に閉め、息を整える。

(あのザンザスが…笑った)

スクアーロは今にも笑い出しそうになりながら、口の端をゆるゆると歪めた。それと同時に、視界は酷く霞んでいた。

ふと斜め上にある窓を見上げると、霞んだ空に、くっきりとした黒雲が張り付いていた。まるで幼児が書き上げた絵だなと少し笑い、足早に部屋を後にした。



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