もう6月。そう、あたしが晴れて高校生となってから二ヶ月が経った。(今の天気は晴れではないけど。)
 
 
雨がしとしと降る時期だからか、みんな少しだるそうにしているのがわかる。
 
‥でも、あたしはこの季節が大好き。
 
雨は嫌いじゃないし、その後に見られる虹はすごく綺麗だし!
‥それに実をいうと、明日は自分の誕生日。
 
 
誕生日には七緒ちゃん達がプレゼントをくれるって言ってくれたから、嬉しくてしょうがなくて。(でも言われるまで、自分の誕生日を忘れてたのは‥お約束?)
 
とにかくあたしは、ご機嫌なまま午前中を過ごしていた。
 
 
 
 
 
『‥雛森‥。ちょっと朝からニヤニヤしすぎじゃねえ?』
 
『ふぁっ!?』
 
 
バサバサッ!!
 
机の下に教科書が散乱する。
 
『ちょ、日番谷くんっ!?ニヤニヤって何、ニヤニヤって!』
 
『そのまんまの意味。まぬけっぽく見えるから、その顔やめた方がいいぜ』
 
 
『‥だ、誰がまぬけ顔‥!』
 
『注意してやったんだろうが‥』
 
 
『はい、ストーップ。』
 
 
散乱しているあたしの教科書を拾い集めながら、仲介者が登場した。
 
 
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -