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▽ 1-4



Another side


薄い雲が空を覆い、その隙間から月が淡く光る夜。ふと窓から家の外を見ると、公園のベンチに座り込む女性の姿が見える。


・・・・・・こんな時間になんだ?一瞬奴らのことが頭によぎるも、張り込みにしてはわかり易すぎる位置だ。流石に考えすぎか・・・・・・彼女はおそらくただの一般人だろう。


それにしても、女性が1人で時間を潰すには安全とは言えない時間だろうに・・・・・・。

そんなことを考えつつも、ここで見ず知らずの自分が出ていくのも不自然だと思い、意識を読みかけの小説に戻しページをめくる。


1時間ほどたっただろうか?ページをめくる手を止め外を見ると、そこには先程の女性がまだ同じ場所に座っていた。


待ち合わせ・・・・・・な訳がないな。


流石にこのまま見て見ぬ振りをして、彼女が何か事件にでも巻き込まれでもしたら寝覚めが悪い。近くまで行き、何もなさそうなら戻ってくればいい。

そんなことを考えながら、椅子にかけてあった上着を羽織り彼女の元に向かうのであった。


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