サンプルボイス

小凪みどり
「これで戦えってか!? ハリセンひとつであんなやばいの対処できるとは思えないんだけど!?」
「お見送りは嫌だけど、はすみんや深琴と一緒にいられるのは嬉しいかな。あんまり危険な目には遭わせたくないんだけどさ」
「あたしの日常を脅かすのはお前か〜!? お前だな、よしツラ貸せハリセン一発お見舞いしてやる!」
「邪教だかなんだか知らねえよ。あたしはただ、ともだちを取り戻しにきただけだ!!」

待宵
「明日の犠牲者はこの方です、それでは――えっ? ちょっと、放送中になんなんですか貴方、邪魔しないでください!」
「今日は放送がない日なんですよ。つまり一日ずっと寝ていられるってわけで。あ〜、休日サイコー! なにもしない日万歳!」
「勝手に死神扱いしないでくれます。俺はただ名前を読み上げているだけ。近日中に死んでしまう運命なのに抗わないのが悪いんですよ」
「こうしている間にも、人間は何事もなく死んでいくんでしょうね。なんて脆い」

駅長さん
「私ですか? 名前などありません! きさらぎ駅の駅長です。みどりさん、乗車賃はいらないので電車に乗ってみませんか?」
「さあ――出発進行〜〜!! 地獄の果てまでレッツゴー!! あはっ、うふふっ、いいですね〜! もっと、もっと速く! は〜、最ッ高〜!!」
「生者に手を出す怪異、嫌いなんですよねぇ。未来のお客様を大事にしないものですから。失せろよ野良ども」
「今日は車両点検の日なんですよ。大事なこととはいえ、一日運転できないのは辛いです……」

比奈葉純
「みどりちゃん、おはようございます。今日は体育のテストでしたよね。一緒にがんばりましょう。ねっ」
「もしよかったら、お昼ご飯は中華にしませんか? うん、そうです、餃子食べたくって……!」
「みどりちゃんや双葉さんの力になりたいんです。ずっと守られてるだけは……嫌!」
「みどりちゃん、助けてください。今七海音ちゃんと同じ電車に乗っているのですが、様子がおかしくて」

三枝深琴
「みどりーっ! はよはよーっす! おはよー!」
「なっなっ、これ今月のミー! 姦姦蛇螺が出る洞窟があるんだって、行こうぜ! え、やだ? えー……」
「ふたりは、やらせない。オレだけ見ろよ。モツでもなんでもやるからさ」
「なかったことにはなったけどさ、母さんが泣いてるとこ見たのはちょっと、……しんどかったかも!」

ヘレナ
「アナタがワタシを拾ってくれたの? ふふ、嬉しいわ……ワタシはヘレナ、地獄の門を開ける鍵。よろしくね」
「みどりには期待しているのよ。アナタがワタシを完成させてね。待っているわ」
「雑に扱われると困るのよ。ワタシを完成させていいのはみどりだけだわ。――彼方まで連れていってあげましょうか」
「ワタシの"中身"、美しいかしら、醜いかしら。アナタにはどう見える? この混ざりに混ざった"中身"が――」

臍緒岬(元人格)
「え、っと……そう。"おれ"も岬。あんた、小凪みどりっていったっけ。よろしく」
「お風呂上り? ふふ、ははっ、すっげーつるぴかんだな」
「これ以上なにも知らない生者を持っていくな。あんたなに考えてる……!」
「う、うう……ごめん、ごめん、守れなかった……みどり、みどりは失敗しないでくれ、おれみたいにならないで……」

臍緒岬(女将人格)
「俺かい? 臍緒岬。お前さんの名前、なんていうんだい」
「俺をからかってどうする気だい、仕方のない子だねぇ。おにぎりでも握ってほしいのかい?」
「"あたし"はなにも間違っちゃいない。酸いも甘いも家族を失った悲しみさえ知らないこどもに説教されたくないよ」
「今更"正解"を探そうだなんて、虫がよすぎるのかねぇ……」

物部天獄
「わたし、てんごく。もののべ、てんごく。……みどりどのさま……よろしくおねがい、します?」
「ちゅうか、どん、はじめてたべたした。おいしい。おいしい」
「やだ……帰らない! ぜったい帰らない! 帰りたくない――あの家なんてなくなってしまえ……!」
「たすけて、みどりさん、おにいさまのこと、ぼく、ぼく」

熊里ひとり
「キャハハッ! みどりおねーちゃん、かくれんぼしようよ! ひとりがオニね!」
「ひとりねえ、かくれんぼだーいすき! たくさんあだなをつけてもらって、たくさんたくさんみーつけたするの」
「ヤダヤダ! もっともっとおねーちゃんとあそぶ! やめてなんていわないで!」
「お腹を縫ってくれたおねーちゃんに会いたいなあ。カクリヨのどこかにいるのかな。いっしょにあそびたいなあ……」

リリス
「ぼ、僕ですか? リリスです……えっと、お手柔らかにお願いします」
「こういう公園は静かで好きです。葉が擦れる音と鳥の声がよく聞こえるのもいい」
「うるさい。姦しいひとは苦手なんだよね、黙っててくれる?」
「一番はあの淫魔だよ。絶対に復讐してやる。見つけたら教えてくださいね、みどりさん」

ギン
「わたし、ギン……。おねえちゃん、かえらないで。もうちょっとあそぼう? おねがい、おいてかないで……」
「これ、お魚? わたしお魚だいすきっ。おねえちゃん、ありがとっ」
「わたしのおともだち、みんな、いいひとなんだから――いたいことしないで!」
「……ひとりは、さびしいよ……暗いところでひとりぼっちは、やだ……」


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