酔っぱらい



「よォババァ〜変態娘ぇ〜〜!来てやったぞォ!」

「金持ってないなら帰んな」

「あ!銀さーーん!相変わらず天パ以外いい男ー!!!」

「天パも褒めろやぁぁぁ!!!」




いつものごとく、他のお店でベロベロに酔った銀さんが初対面の長谷川さんとスナックお登勢に訪れた。

他のお客さんを相手していた私も大好きな銀さんが現れたため大きく手を振る。

お酒飲んでる時の銀さんは普段より私にフレンドリーだから大好きだ。

今まで話してた集団客をキャサリン一人に勝手に任せて、銀さんの隣に座る。




「銀さん今日のパンツなに?青のストライプ?イチゴ柄?」

「ピンクのチェック」

「え!?やだぁ!私があげたやつじゃん!」

「雪乃ちゃん?だっけ?なんで銀さんのパンツに詳しいの?」

「えへへー」

「笑って誤魔化した!!?」




銀さんと私の、普通の男女ならあり得ない会話にとことん突っ込んでいく長谷川さんを置いてけぼりに、どんどん銀さんへのセクハラを行っていく。


相変わらずイケメンだなぁ……さらさらストレート派だけど銀さんなら全然OK。めっちゃ好き。

ほらもう超気持ちいいなこのお尻。



「ちょっとちょっとォ!年頃の女の子がこんなただれた酔っぱらいのお尻揉んじゃダメでしょ!!」

「長谷川さんも揉みます?気持ちいいですよ」

「揉まないよ!なんで銀さんも無視!?」

「こいつ初対面で乳首探ってきた女だぞ。反応すんのも疲れたわ。」

「今はピンポイントで銀さんの乳首の位置押せますよ」

「お前ら白昼堂々ナニしてんの!?!」



こんなんだから神楽ちゃんに嫌われてるのかなぁ。
あの子めっちゃ素っ気ないんだよねぇ……

女の子にはセクハラしない主義なのに…




「いやお前神楽にもしょっちゅう絡んでんだろ」

「ハグしかしてないですよ。あとは息荒立てるとか。」

「してるよね?!それしてるよね?!」



どうやら神楽ちゃんには息を荒立て近づく変態に見えるようだ。

大正解だけどさ。

だぁーーーってあんな美少女目の前にいたら興奮するじゃんんんん。




「銀さん。お尻の……」
「穴はやめろ」

「…………じゃあちん…」
「こもダメだ」

「ええーーーー…じゃあ髪の毛で我慢するぅ」

「ん」


「え、何お登勢さん、この子最初からこんななの?
俺一回も被害あってないけど」

「初めっからこうだよ。」

「長谷川さんイケメンじゃないからしなーい」

「この小娘がァァァア!!」




銀さんの髪の毛ふわふわー…

お酒を飲む銀さんの頭を後ろから抱き締める。

頬擦りするとほどよい弾力が帰ってくる。

私はたまに銀さんといる真選組の栗色髪美少年のようなさらさらストレートヘアの方が好みだが、
この弾力………嫌いじゃない……

てかあの美少年誰。顔が美しすぎて自分から近づく勇気ないよ??





「類は友を呼ぶってホントだねぇー。イケメンはイケメンを集める……」


「え?いやぁ…照れるなぁ」

「長谷川さんじゃないよ。
長谷川さん、銀さんみたいに目の形綺麗って訳じゃないし、銀さんみたいに鼻筋そんなに通ってないし、銀さんより顔が角張すぎてる」

「泣くよ?!!おっさんの本気の泣きみたい?!」


「んふふー…銀さんだぁーーーいすき」








「おま……ほんと直球な…」





頭をわしゃわしゃいじられる銀さんがテーブルに突っ伏すもんだから椅子に邪魔されて届かなくなってしまった。


その耳は赤い。



「かわいーーー」





酔っぱらいの銀さんはすぐに表情に出るから好きだ。








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