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素直になれないカルマと女の子



「好きって言ってよ」
「な、急に何言ってんの……」
「ほら、早く」
「かっ、カルマが先に言ったらいいよ」
「えー?……そうだ、しりとりしようよ」
「は?なんで急に」
「負けたほうが好きって言おう。答えなくてもいいけど、そしたら俺の勝ちだから。『アンバランス』」
「す、『スカート』!」
「『トップクラス』」
「……『スイカ』」
「『カレーライス』」
「カルマ、もしかして……」
「早くして」
「す、す……『寿司』!」
「『師走』」
「やっぱり!『す』だけ回してる!」
「もうネタ切れ?早くあの言葉いって楽になっちゃえば?」
「それで言わせて満足なの!?」
「あ、降参?3、2、1……」
「!これでどうだっ!……『スケジュール』!」
「『ルーズソックス』」
「のわーー!!」

〜十分経過〜

「す、す、す…………」
「早く降参しなよ」
「ひらめいた……!『スーツケース』!!」
「『スパイス』」
「は!?何!?」
「ねえどうせ俺に勝てっこないんだからさ。潔く諦めたら?」
「やだ!」
「……そんなに俺に好きって言いたくないわけ?」
「べ、べつに、そういうわけじゃないけど……、……『磨りガラス』」
「……」
「確かに私だって言わない方かもだけど。カルマだって言ってくれたっていいと思う……」
「…………すき」
「!!」
「やき。折れたかと思った?」
「……『キス』!」
「オッケー」
「!?何っ、すんの!?」
「あれ?して欲しいって意味じゃないの?」
「は?しりとりでしょ!!っていうか、どこ触ってんの!?」
「今のは引き分け。次の勝負しよう」
「な、何、ちょっと、重い!」
「声を抑えられたらあんたの勝ち。声を出させたら俺の勝ち」
「は!ちょっ……、んっ」
「はは、こっちの方が簡単そうだ」
「……嫌い!カルマ、バカ!」
「『嫌い』?あれ?しりとり続いてんの?」
「ちが……っ」

20160702

結局やってる最中に、女の子が好きって言っちゃう。