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白澤さまとお医者さんごっこ



「なまえちゃんとお医者さんごっこできるなんて僕は幸せだなあ」
細い目をさらに薄くして喜ぶ白澤。なまえはどうしてこうなったのかと、疑問を抱かずにはいられない。
(白澤さまはある意味お医者さんなんじゃ……)
「今日はどうしたの?」
「え、えっと……昨日から熱っぽくて」
「それは大変だ。診察するから背中見せてネー」
「背中?普通は前からじゃないですか?」
「いいからいいから」
「?はぁ」
納得いかなかったけれど、地域によって違いがあるのかもしれないと自分に言い聞かせ、彼女は椅子ごと半回転した。衣服を持ち上げられ、ひやりとした空気が背中に触れる。身震いした瞬間、パチンと軽い音。はらりと落ちる下着。
「はい、じゃあそのまま前を向こうか?」
見なくてもわかる彼の楽しそうな顔。素早く下着を取ろうとした手は押さえつけられ、彼女は退路をふさがれたことを知る。

131021