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一松をレンタルしたい



※「イヤミチビ太のレンタル彼女」の後

「一松〜。あんたたちレンタル彼女とかいう悪徳商法に引っかかったらしいじゃん」
「誰から聞いたの……」
「トド松から。慰めて、だって!」
「あいつ……。ていうか、俺は慰めとかいらないからほっといてよ」
「からかいにきたんだよ」
「は?」
「いや、だってアホすぎるなーと思って。六つ子割とか怪しすぎるし」
「……そっちだって騙されそうな性格してるくせに」
「いや、騙されないよ!手を繋いだら百円とか、おかしいって気づくし……な、何?近っ」
「俺の吐いた息吸った。千円」
「え、ちょっと何?」
「押しのけるのに俺の肩掴んだ。三千円」
「…っ」
「押し倒されてヤラシイ顔した。五千円」
「ちょっと!」
「……こういう無茶な要求だったんだけど」
「もしかして一松怒ってるの?ごめん、謝るから、……どいて」
「……ここから先は一万円だけど……払う?」
「は、払わないよ!」
「じゃあ俺が一万払うからヤらせてよ」「は!?」
「レンタル彼女は最後までできなかったから……発散したいんだよね」
「冗談だよね?」
「……」
「い、一松!!」
「ほら、騙されてるじゃん」
「……!」
「お前に俺をからかう資格なんてない…………え、何、泣いて、るの?」
「な、いて、ない」
「……泣いてるじゃん」
「泣いてない!クソ松!」
「怖かった?」
「…………」
「!な、んで抱きしめるの。お金は、払わないよ……」
「いーよ、サービス」

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