彼女の手が冷たいin暗殺教室
リクエスト：末端冷え性の彼女
case.カルマ
「カルマ手、繋ごう」
「いいよ〜、って、つめた！何これ？」
「何これって、私、冷え性だから……」
「それにしたって氷みたいだけど？ちょっとこれは触ってらんないよ」
「えー！？ひどい！！夏は私の手、離そうとしなかったくせに！！」
「だって俺も寒いし。そーだ、代わりに温かい飲み物買ってあげるよ」
「そんなのいーよ、カルマと手が繋ぎたい」
「んー……可愛いこと言ってくれるじゃん。でもなー、寒いの嫌いだしなぁ」
「カルマの私に対する愛ってその程度だったんだね！」
「ずいぶんと大袈裟なこと言うね。じゃーちょっと待ってよ……はい、これ」
「えっ、カーディガン？」
「うん。着てていいよ」
「いやいや、それじゃカルマが寒いじゃん。いいよ！」
「いーから。ほら」
「わ……ありがと。暖かい」
「うん、よかった。風邪ひかないようにね」
「……ていうか、こんなことまでしてくれなくても、手つないでくれたら満足なんだけど」
「……。そうだ、今度のクリスマスは手袋買ってあげるよ。何色が好き？」
「そこまでして手つなぎたくないの！？」
「……じょーだんだって、冗談。ほら」
「！やっと手、つないでくれた〜〜〜〜！」
「なまえの反応が面白いからつい、ね」
「あ、じゃあカーディガン返すよ！」
「いーよ、それは着ときなって」
「でも」
「からかいすぎたから、お詫びだと思って」
「……うん！分かった、ありがとねカルマ」
case.渚
「なまえちゃん、手つないでもいい？」
「や……っ、やだ！繋ぎたくない」
「え！？な、なんで？僕、何かしたっけ？」
「私の手、今すごく冷たいから……」
「……え？そんな理由？」
「そんな理由って、ほら！」
「うっ、すごい、氷みたいに冷えてる……！」
「いつもそうなの。冷え性で……」
「そ、そうなの？でもこれ大丈夫？あ、よかったら僕の手袋貸すよ！」
「大丈夫だよ」
「ううん、良かったら使って。あ、そうだ！あと、前に鞄入れて使わなかったホッカイロがあるんだ。これ開封するから……はい！あげる」
「ええ！？悪いよ！」
「だってなんだかかわいそうだし……あっでも」
「渚くん！？触ったら冷たいよ！」
「温めるのは人の体温が一番いいっていうし、それに、やっぱり手を繋いでいたいから……」
「……あ、ありがとう」
「ほ、ほっぺたは赤くなったね」
「渚くんこそ！」
case.烏間
「烏間さんの手は温かいですね〜」
「君の手は冷たいな」
「心が温かいんですよ」
「運動不足だろう」
「え？末端冷え症に運動不足とかあるんですか？」
「食べ物の習慣が悪いこともあるな……確か生姜やゴボウ、スープなんかが良かったはずだ」
「そうだったんですか〜。冷製のものばっかり食べてたのが良くなかったのかな〜。……って烏間さん？何してるんです？」
「あとはマッサージなんかがいいんだ」
「それで揉んでくれてるんですか？ふふ……なんかくすぐったいです」
「少し温かくなってきてないか？」
「そんな気もします。烏間さん、ありがとう」
「あぁ。風邪はひくなよ。忙しいから看病に行くのが大変だ」
「来てくれるんですか？」
「当然だろう」
「……今すごく烏間さんの愛を感じています」
「今さらか？」
140109
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