妄想の墓場 | ナノ
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寒い日in銀魂



Case.万事屋

「銀時ー寒いよー」
「寒いアル〜」
「仕方ねェだろ我慢しろ」
「暖房つけようよぉ」
「仕方ないですよ……今月は仕事がほとんど入らなかったら、節約しないと」
「新八の言うとおりだ。俺だってもう二週間苺牛乳飲んでないんだからな。お前らも我慢しろ」
「こちとらもうずっと酢コンブ食べてねーよ!」
「苺牛乳と酢コンブはなくても生きてけるけど、この寒さは生命活動に維持に著しく関わってくると思うっ!!」
「うるせェ奴らだ……オイ、お前らこっち来い」
「どうしたんですか」
「いいから全員集合ォォォ!」
「なんなのよ……うわっ」
「ほら、こうして全員で寄り添って、毛布被ればあったけーだろ?」
「えぇ〜?」
「銀ちゃんと新八が臭いから嫌アル」
「神楽は反抗期か?反抗期なのか?」
「でも本当だ……だいぶあったかくなりましたよ」
「うん。たまにはいいかもね、こういうのも」
「ク〜ン」
「あっ、定晴もおいで!寒いでしょ?」
「ワン!」
「うわあモフモフ!温かいね〜」
「……節電も悪くないアルな」
「だろ?」



Case.真選組

「寒い寒い寒い寒い帰りたい帰りたい帰りたい」
「おいコラ、出陣前に士気が下がるようなこと言ってんじゃねェよ」
「しょうがないじゃないですかぁ!この隊服めっちゃ寒いんですもん……。ね、副長。コートとかこの上に着ちゃダメなんですか?マフラーとか手袋つけちゃダメなんですか?」
「駄目に決まってんだろォォォ!捕り物だってのに防寒してどうする!!」
「でもこれじゃあ手がかじかんでまともに刀も握れないですよ……ほら」
「冷てッ!テメェ、急にほっぺ触ってんじゃねェよ!」
「副長ほっぺとか言うんですかカワイイ」
「おちょくってんのか……?」
「滅相もない!ただちょっと私の苦しみを知ってほしくて……!」
「……チッ、確かにお前の手は氷みてェに冷え切ってんな。ポケットにでも入れて温めとけ」
「末端冷え症なんですよ〜じゃあそうします」
「……って、オイ!俺のポケットじゃねェよ!自分のポケットに入れろ!」
「ぶっちゃけポケット入れたところでそんなに変わりませんし……。副長が温めてくださいよ」
「おっ、おま、何言って……」
「ドーン!」
「ぶへらっ」
「副長!!」
「出陣前に何やってんですかィ、土方さん。女とイチャこいてたら死にますぜ。つーか殺します」
「沖田隊長!」
「お前もこんなやつに媚び売ってんじゃねーよ。そんなに寒いなら俺とおしくらまんじゅうしたらいいだろ」
「え、遠慮しときます……。てか副長大丈夫ですか?なんか動かないんですけど……」
「ほっとけ。ほら、さっさと出陣するぞ。……あんた本当に手冷てェな」
「でしょう!刀握れそうにないですよね?」
「仕方ねえ……俺が温めてやらァ。おい、そこの建物入って休憩するぞ」
「ドォォォン!!」
「おっと……危ねェ。もう生き返ったんですかィ、土方さん」
「お前らどこ行こうとしてんの!?これから捕り物だっつってんだろォォォ!?」



Case.鬼兵隊

「総督〜寒くないんですか?そんな恰好で」
「酒が入ってるからな……」
「でも風邪ひいちゃいますよ〜。ほら、月を見るのは終わりにして、お風呂に入って温まりましょう」
「二人で入るか?」
「えっ!?な、何言ってんですか……!ふっ、二人で入ったら、片方が、寒いじゃないですか!?」
「そうか?」
「だってシャワーは一つですから、二人同時に体は洗えないですし……浴槽も狭いですから、一人が入ってる間、もう一人は外で待ってなきゃですよ……?」
「なら問題ねェな。浴槽は詰めれば二人で入れるだろ。体は俺が浴槽内でお前の分も洗ってやらァ。天人から仕入れた浴槽を泡で埋める入浴剤があるんだ」
「えええ!?ていうかそもそも私達そういう関係じゃないですし……」
「それも問題ねェな」
「なんで!?」
「頭の命令だ。従えないわけねェよな?」
「……それは」
「晋助……それで満足しているようでは駄目でござる」
「!?」
「万斉……てめェいつからそこに」
「女は時として無理強いされたい生き物……それは間違いではないが、あくまで前提には愛が必要。命令に従わせるだけでは伝わらんよ」
「え……え?」
「チッ……おい」
「はい!」
「俺はお前と風呂に入りたい」
「え、ええ?」
「お前はどうなんだ?」
「どうって言われても……!」

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