0425 ハボック長編(鋼)
主はハボと幼馴染で腐れ縁。
主の親は軍人。本当はお姫様に憧れていた幼少時代だったけど、親がそんなこと許してくれなくてそれを知っていたのはハボだけ。
ある約束をして二人で笑い合ってた。
二人で組手したり仲よくて、ある程度おっきくなってからは二人で軍人目指して頑張ってたんだけど、稼ぎ手である主の父親が死んでしまって、お金がなくて困ることに。母親は病気がちで治療費がいる。
国家錬金術師になったらお金もらえるし、何より主は頭がよかったから軍人の道は諦めて国家錬金術師目指すことにしたら、今まで一緒に頑張ってきたのになんで、ってハボと喧嘩別れしてしまう。
独学で錬金術勉強してたら、噂が軍の耳にはいってイシュヴァール戦争に参戦させられることに。あるていど功績たてて正式に国家錬金術師の資格もらうんだけど、母親に合わせる顔がないっつって家には帰らずお金だけ振り込んで旅をすることに。
で、錬金術師の研究結果を報告しに中央きたら、たまたまハボと再会。喧嘩別れだったからぎくしゃくしてたら、大佐が気を使ってハボに主の案内を命じる。
久しぶりに二人きりで話してて、あのときはごめんつってハボが謝って、私こそ、立派な軍人になっててびっくりした。で仲直り。昔みたいに笑えるようになってから別れる。
次の再会は病院のベッドの上。
大佐に一回もあいつ泣かないんだ、と言われて、ハボが強がってるのに気づく主。
泣いて欲しくて抱きしめたら、ハボも主の背中にためらいがちに手まわして、でも抱きしめ返すことはできなくて拳握り締める。
「覚えてるか、俺らが小さい頃した約束。俺がお前の王子になってやるって。俺がもっとでかくなって、強くなったら、お前のことお姫様抱っこだってしてやるよって、約束、してたのによ・・・・・・。もう、・・・・・もう、一生、叶えてやれそうに、ねぇやっ・・・!!」
「ジャン、お姫様なんか、もうなりたくないよ。守られるだけのお姫様なんていや。王子様も、もういらない。私には、ジャンが居てくれればいい。・・・・・・私が、ジャンの足になるから。だから、・・・・・泣いてもいいよ。我慢しなくて、いいから。私も前では、強がらなくて、いいんだよ」
って主がハボの背中ゆっくり叩きながら言うと、ハボは唐突に、あぁ俺こいつのことすげぇ好きだって、思うんだ。
しばらくして主のことぎゅって抱きしめてぼろぼろ泣くハボみて、主もハボへの気持ち自覚して、結ばれる。
イメソン
笑って笑って/奥華子