Mermaid 64
一店目

「射的か。」
「よしっ、おっちゃん二人なっ!!」
「おおっ!鋼牙様とサハラ様じゃねぇか!?」
「どーも。」
「サハラっ、勝負な勝負!」
「いいだろう。賭は何する?」
「うーん…じゃぁ負けた方が勝った方の言うこと一つ聞く!」
「了解。」


その勝負の行方

バンッ!
カンカンカン〜!


「すっげー!流石サハラ様だな!パーフェクトだ!!」
「まぁね。」
「くっそー!射的難しい!!」


言うまでもなくサハラの完全勝利。
その後射的の店は3店あったが全てサハラの完全勝利だったらしい。


「一店目から幸先悪いぜ!」
「鋼牙が下手なんでしょ。ただ単に。」





十八店目

水飴やら綿菓子やらお面やら…


それを越えて行き、ついに八十店目。
その屋台の内容は‘金魚すくい’である。


「金魚すくいか……苦手だな。」
「俺も…。よし!金魚、覚悟しろよ!?」
「おばさん、二人。」
「はーい」


苦手なんていっておきながら鋼牙はさっささっさと金魚やデメキンをすくっていった。


シュンッ

「普通にうまいじゃん。」
「そうか?月影山では下手な方だったんだがな。まぁ年季が違うんだよ年季が!!サハラ本当下手だな!!」
「チッ……。まぁ初心者にしてはまずまずな出来じゃない?」
「まぁな!まっ俺には勝てないけどな?」
「今に見てろ。」


さらにはくじ引き、お好み焼き、タコ焼き…




四十店目

流石にお腹が苦しくなってきた。


「あと六十か…」
「苦しーっ」
「やめる?」
「やめない!!絶対あきらめないぜ俺は!」
「はぁー」


それから二人は頑張り、半分の五十店を越え、





五十五店目

追い打ちをかけるかの如く、五十五店目はやきいもだった。


「焼鳥の次はコレか…」
「ちなみに次は焼きトウモロコシみたいだぜ?」
「…死ぬ。」


そしてリンゴ焼き、豚汁、おむすび…





六十店を越え、

コマ、カルタ、ベイゴマ、カタヌキ…

七十店を越え、





七十二店目

カルメ焼き


「!あ、あれは………八角達じゃないか!?」
「あ、本当だ!!よし、あいつらにも食べさせよう!!」


助っ人発見。



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