Mermaid 63
(‘いいこと’か。)


「お守りにするよ。」
「あぁ!そう思ってお守り袋作っておいたぜ!中のお札はこの海神殿のだから、絶対なくすなよ?」
「もちろん。」


きゅっ、と手早くお守りの袋を閉じ結ぶと満面の笑みでサハラに渡す。


「フリパ持ったよな?」
「おう!すっげーなこれ、銀で出来てるじゃねーか!」
「私金だよ。」
「俺も!」
「俺は銀だ!」
「細かいなぁ〜全部金じゃアレだろ?」
「アレってなんだよ。」
「さ、祭だ祭ーっ!!!」


すたこらっ、
和巻は去っていった。


「逃げたな。」
「うん。逃げたな。」
「まぁいーじゃん!俺サハラと回るからお前ら勝手に回ってろよ〜」
「は?別に4人一緒でも…」
「約束だろ!」
「したっけ?」
「したした!はい、しゅっぱーつ!!!!」

ぐいっ

「!、引っ張るな鋼牙!」
「へへへっ、よーし完全制覇だぜ!!」
「マジか…」


強引に手を引っ張りサハラを誘拐。二人は人込みの中へと消えていった。


「ちっ、野郎と二人かよ。」
「こっちの台詞だっつの!…ナンパでもすっか。」
「えー!?ナンパ!?!?…絶対無理だろ。」
「…………だよな。」





屋台

「鋼牙っ」
「ん?」
「待ってよ、着物走りづらいんだから。」
「あ、わりぃ」
「手もいつまで握ってるつもり?」
「手はいいだろ?はぐれちまうし!」
「餓鬼じゃないんだから。」
「いーから!それにサハラの手ひんやりしてて気持ちいいんだもん!!」
「そりゃ冬だからね?…まぁ、いいけど、鋼牙無駄に体温高いから。」
「へへっだろ?」


二人は端から順番に全ての屋台を制覇していく事に決定。
お腹が持つか不安な所だ。


「全部で調度100店あるらしいけど大丈夫?」
「おう!」


ミッションスタート!
屋台100店斬り!!!






「本気で制覇?」
「もちろん!」
「無謀だな。」
「夢ないこと言うなよ、一度でいーからやってみたかったんだ!屋台完全制覇!」





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