思い出

私には3年間好きな人がいた。
その人とは17歳〜20歳の間、世間で言うセフレ関係になっていて、今思うと甘酸っぱい思い出。そんな失敗を踏み台にして今はまともに彼氏を作り充実した生活を送っている。


「華腹減った〜」

「はいはい、ちょっと待ってね」


恋人の沖田総悟は、世間ではサディスティック星の王子とか呼ばれているものの、若くして真選組の一番隊隊長を任されている有能な人物。
顔もイケメンだし、私には勿体無いくらいの彼氏である。
私は一人暮らしをしているため、総悟は週に一回泊りに来てくれているのだ。

テーブルに食事を並べ、一緒にご飯を食べる。こんな生活を送れて私は今すごく幸せだ。


「なに、ニヤニヤしてんでィ」

「いや、幸せだなと思って」


そんな可愛い事言ってると喰っちまうぞ。と言われる。


「どうせ、後で食べられる運命なんでしょ?」

「分かってんじゃねーか」


食事が終わって、総悟に抱かれる。
そんな幸せな時を過ごせている私に、これから人生の分岐が訪れるなど想像もしていなかった。

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