05


「は…?」
「え?」
【(ぽかーん)】


「こんなもんで良いだろ。」

呆気に取られる3人に目もくれずさらりと言い張ったルキフィスはどこか満足げだった。
そしてはっと、我に帰った3人は口々に


「そっか、ルキフィスは国家錬金術師だったね。こっちの国じゃ錬金術なんて滅多に見ないから吃驚したよ。」

「俺、錬金術なんて初めて見たぜ…。すげぇんだな。」


やっぱり、日本じゃ錬金術って珍しいんだな…。
それより、俺が気になるのは、猫耳ヘルメットの人なんが。体格からして女性だろうが…何故家の中にまでヘルメット?


「つか、ずっと気になってたんだが…その人って誰だ?」

「ん? セルティの事かい? セルティは僕のフィアn(ゴフッ)」

どうやら、セルティと言うらしい。セルティは新羅のことを殴り言葉を遮った。

痛そうだなァ…まぁ俺には関係ないがな。

「いたたた…、ところで、ルキフィスは黒バイク…首なしライダーって知ってる?」

「黒バイク? 首なしライダーだァ…? 知らねぇけど…。つか、俺は非科学的な事は信じねぇぜ?」

「まぁ、良いから最後まで聞いてね? 今、池袋で話題になってるんだよ。都市伝説としてね。」


ふーん、と相槌を打つルキフィスは新羅の話を冗談半分で聞いていた。

そして、さらりと衝撃発言をした。

「で、その首なしライダーはセルティなんだよ!」

「へー…って信じられるかぁあああぁああ!!」

【新羅なに正体バラしてるんだぁああぁああ!?】

二つの叫びがこだました。実際には一つだが。
セルティは喋ってないからな。

「ん? だって、ルキフィスは信用できそうな人じゃない?」

【そういう問題じゃないだろ!】


セルティの言うとおりだ。


「てか、セルティ。…自己紹介してねぇだろ。」

【あ。ご、ごめん! 私は、セルティ・ストゥルルソンだ。よろしく。】

静雄の言葉にはっとするセルティ。それに釣られるようにルキフィスも改めて名を名乗った。

「ルキフィス・エルリックだ。つか、ヘルメットはずさねぇの?」

【い、いや…はずしてもいいんだが…驚かないか?】


「はぁ? どういう意味だよそrってなんだそりゃああああああ!?」

ルキフィスが言い切る前にヘルメットをはずしたセルティに視線を向ければ首から上がない。
そう、見事に頭がないのだ。


一応、科学者であるルキフィスにとって首がないというのは非科学的なことで、信じられなかった。いや、信じるほうが無理というべきか(つか、一応って何だよ…。)


「非科学的だ…こんなの…! けど、本当なんだよなァ…首がねぇのって。」

じーっと、食い入るように見るがどう見ても、手品とかではないようだ。


「まぁ…一応、信じてみるか。つか、何で生きてるんだ?」

科学者として気になることばかりだ。そして、興味の対象となったセルティだった。


そこで、森羅が「セルティは僕のだよ!」とか言ってたのは気にしないようにしよう。


To Be Continued…

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