鶺鴒のうた | ナノ

おわりに


短編ではなくまさかの中編でしたが、お久しぶりのドレークさんのおはなしでした。お誕生日おめでとうございます。

設定を大幅に改変しつつ中編化しましたが、こちらは六年前文字サイトを始めた初期の処女作改稿版です。まさか再び文字として起こせる日が来るとは……これも全て旧長編へ長らくのご愛顧とご声援を下さった皆様のお陰です。本当にありがとうございました。

原作で段々と過去が明かされるにつれ、ドレークさんの当初イメージと今のイメージはだいぶ変わってきました。そんなこんなで、今回のおはなしは旧短編や旧長編とはかなり趣の違う感じに。
ドレークさんは思っていたよりかなり不器用で圧迫されたひとのような感じがあります。引き出しの中にあったのは父親の手配書でした。

あほの子も六年前の設定当初はただの能天気お馬鹿だったのですが、六年経った今の脳内ではケヘラケヘラとずいぶん享楽的に笑うイメージになってきたなと。…そう、書き始めの冒頭あたりでは思っていたのですが。やっぱり強制ハッピーエンド路線を持ち出されたので変わらないなと思いました。

ちなみに執筆に当たってお世話になったこのおはなしのイメージソングは、Kalafinaの『君の銀の庭』です。ぜひエンディング代わりに聴いてみて下さい。

アラバスタのメンツとはあらゆる面でまったく異なった二人なので、書いていて新鮮な気分でした。このゆっくりなペースで、今後も番外編を新生シリーズ短編として書いていきたいなと思います。

最後に。私の原点であるふたりのおはなしを見守ってくださった皆様へ、限りない感謝を込めて!

2015.10.24



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