あとがき

 まずはじめに、「心も花も」をご覧いただき誠にありがとうございます。またこのような本編とは関わりのないあとがきページにまで足を運んで下さり、本当に嬉しいです。

 一番はじめにこんなことを言うのもおかしな話なのですが、正直なところ、ここまでたくさんの人に読んでいただけるとは思っていなかったです。
 まず主人公の設定がかなり細かく描写されていたこと。そして固定名があったこと。更に高専時代の夏油傑のお話は、原作でほんの少しではありますが彼の辿る行く末がわかってしまっているからこそ避けては通れない道があるので、どうしたって暗い話になってしまうと思っています。そして原作ではまだまだ新しい展開や情報が増えていく中で、わざわざこのような話を読む方がいらっしゃるのだろうかと思いながら、それでも自分の中で膨らんだものをただひたすら書いておりました。なので本当に、色んな方がこの作品を見て下さったことにまず驚きと、そして深い感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。
 書き始めたものの、しんどくなって途中で筆が止まったこともあります。はじまりとしめくくりだけは一番初めの頃より決まっていて、それだけは変えておりませんが、途中で何度もプロットを練り直したり、タイトルやサイトレイアウトもころころ変えたりと、本当に悩みながらなんとかここまで来れたという感じです。初めの頃から見てくださっている方がどれほどいるかわからないのですが、何度も何度も変えて本当にその節はご迷惑をおかけしました。しかしそのお陰で個人的には(拙い文章ではございますが)書きたいものが書けたのではないかな、と思っております。

 わたしは普段夢小説を書く時は基本的に無音でしか書けなくて、今までイメージソングなども考えたことがなかったのですが、仲良くさせて頂いている方々からイメージソングの文化に触れさせてもらう機会があり、この「心も花も」はわたしの中で初めてイメージソングというものがついた作品になっています。一つだけでなくその話ごとについていたりもして、そのままタイトルに使用させて頂いたものも中にはあります。自分の中では新鮮で、不思議な感覚でもありましたが、逆にイメージソングがあったからこそしんどくなった時に支えのようにもなったので、その文化に触れさせて頂く機会をくれた方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。この場をお借りして伝えさせて下さい。本当にありがとうございました。

 そしてなによりも、読んでくださっている皆様や、拍手やメッセージを送って下さった方々には本当に感謝してもし切れないほどの活力を頂きました。これはただ単にわたしが情緒不安定なだけの話なのですが、作中の夏油傑や主人公について思いを馳せ、半分泣きそうになりながら書いていた時もあります。それでも最後まで書き切ることが出来たのは皆様のおかげでもあり、たくさんの支えがあったからこそです。本当にありがとうございます。とっても励みになりました。

 最後になりますが、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。二人のこれからについてはおそらく書くことはないかと思いますが、もし気持ちが変わったら書くかもしれません。その時はまたどうぞ、よろしくお願い致します。

2021.02.18〜2021.05.12 fin.
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