薔薇は無慈悲な庭の女王

薔薇は無慈悲な庭の女王
[ 人物 / ]

「肉をパンに。血を葡萄酒に。あなたが削った命の報いをお届けします」

一つ。払うものさえ払えば代わりに復讐を果たしてくれる。
一つ。殺しだけは特別料金で、しかも滅多に請け負わない。
一つ。依頼人都合による一方的な契約破棄には、――――。

茜姫花は、亡き父の跡を継いでヤクザ一家の頭となった。
しかし十五の少女に本気でついてくる者は殆ど居らず、片手で足る人数にまで減ってしまう。
身に余る広大な日本家屋に側近である真赭慎十朗と暮らしながら、姫花は稼業を立ち上げた。

『赤ずきんのお使い』

それは、幼い憂さ晴らしから始まる、小さな復讐譚。


白百合と庭薔薇の記憶
 ただの野草が庭薔薇になった日。
痴漢冤罪の冤罪
 冤罪ビジネスをビジネスに利用した男
友達と姉妹の証明
 暴行、恐喝、窃盗罪を犯した三人




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