3 1/2 恭祐さん家に遊びに行かせてもらいました。 実はちょっと怒られてしまって、ほんというとなんで怒られたかよくわかんなかったです。でも、冷蔵庫開けっ放しはダメみたい。 あと、恭祐さん家はなんだか俺の部屋くらいしかなかったけれど、俺の家にないものも沢山あたり。 ‥パチ、と手を使わなきゃつかない電気、すっっごく小さいテーブル‥‥嫌だったけど虫とか。 とにかく新鮮、まるで宝箱!部屋を漁ったらビー玉が3つもあったし、あそこは凄いところです。恭祐さんも良い人、怒らなければもっと良い人。 ‥ということで。 「うわっ、晴!?」 「お邪魔したいです」 「おまっ‥部屋の前で待ってるとか!電話してくれりゃいいのに‥」 「でも、授業中かと思って」 「いや、まあ‥バイトだけどな。」 俺は首を傾げた、けど恭祐さんはさっさとドアを開けて中に入れてくれました。やったあ。 「どうしてバイトをするんですか?」 「はぁ?……金を」 「お金が足りないんですか?」 「足りないってか、まあ、バイトしないと足りないってこと」 「へー」 そんなことがあるものなのか。確かに俺のお父さんもお金を稼ぐために働いている。 それを、もう始めているなんて。俺は何もしてないのに…凄いなあ。 *前 次# ← |