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「今日は一応委員会を決めたいとおもいます」


そう言ったのは先生だけど、言い方とか"一応"というところにやる気が感じられない。

まあそれもそのはずで、この学校には俺委員会なんだっけと自分の委員会がわからない奴が多数いるほど、委員会活動に専念しない学校なのだ。

でも取り敢えず皆どこかしら入れってことで、委員会名が書かれた前の黒板の、希望する委員会の所に自分の名前を書くことになった。

…雅樹はどこにするんだろう。願うなら俺も一緒に…ふはは。

でも雅樹が名前書いたあとに俺も書くってなんか真似したっつか、あ、あいつついてきやがったみたいになりそうでやだし…
本当に願うなら、俺がまず名前書いて後から雅樹が同じところに書いてくれるのが…ってそんなことあるわけねえか…。


「仁?決まんないのか?」

「!うわっ…」

「…そんな驚く?」


び、ビックリした!
黒板の前でぼんやり佇んでたら雅樹が声をかけてきた…とか!
ぎぁぁあナイスタイミングかもしれないぞこれ。

「希望ないの?」

「や、えと…」


あなたと同じどころです
なんつってなんつってバーカ言えるかっつーのくそ!


「あ…楽なところ」


って、くはぁもっと格好いい条件出せなかったのかよ!
楽なところって最悪な奴じゃねーかよ俺。


「楽か…なら園芸は?あんま仕事こないし」

「園芸?園芸って花壇とかのやつだろ…?」

「そうそう」


はぁ、勧めてもらってなんだけどぶっちゃけ気が乗らないっつーか嫌だっつーか、

いやだわそんなん。

と言おうとした時、俺はとっさに口を噤んだ。

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