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ガヤガヤと人口密度の高い黒板周辺。その黒板の園芸委員の枠に一つ、雅樹の名前だけが書いてあった。
「あっ……」
「なあどう?園芸」
「………」
「まあ、無理強いはしないけどさ」
これって…これって…
ああ、神様!マジかよ!
しかも俺が名前書いて、このままいけば2人っきりじゃねーか!?
無理強いされてるどころか無理にでも入りたいですはい
「…ま、楽なら……」
「マジで?やった!さんきゅーな」
おおお礼言われてしまったよこの人どこまで良い人なんだ!いけめん!
俺は、まあしょうがねーなみたいなクソウザいことを言いながら、黒板に「仁」としっかり名を記した。
神様ありがとう!
「仁ありがとな。園芸委員ってなぜか皆嫌がるんだよ、楽なのに」
「お前のためじゃねーからな別にっ」
「わかってるわかってる!楽なのが良かったんだろ?」
う‥。やっぱここは「こっちこそありがとな」とか正直に言うべきだったのか!?
そしたら俺の株もほんの僅かは上がったのでは‥くそ!
態度で無駄に冷たくしてしまったから、優しい目をして雅樹を見つめてみたけど結局気付かれなかった。
ばーかばーか!
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