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「…てことで臨時委員はおわりまーす。みんなよろしくー」
いかにもやる気ない委員長の軽い言葉で、昼休みに急に予定された臨時委員会は幕を閉じた。
ガヤガヤ自分の教室へ戻っていく人達の中で、俺は席についたままさっき配られた紙を見つめていた。
「仁?かえんねーの?」
「…あ、もちょっと…雅樹は先帰ってていいけど」
「いや、じゃあ俺も」
なんだと嬉しい。
イケメン。
「夏休みの当番活動かあ」
雅樹もさっきの紙を見ながら、ポツンと呟いた。
園芸委員が殆ど仕事しなくて花も危ういから、夏休みの当番は是非来てくれとのこと。
俺たちが当番だったあの一週間だけ生き生きした花も、後の奴らが続けなくては意味がない。
「2日もあんだな」
「…雅樹は部活だろ?」
「まあ。」
てか、臨時委員なんてしたところで来ないやつは結局来ないだろう。
ここで俺が、「寮で学校と近いし俺やっとくぜー!」なんて言ったら、
うわこいつマジのお花好きさんだよとか思われたりして。
ここは俺も適度にサボるべきなのか。
「でもさ、仁が来るなら俺も部活くらい抜けるけど?」
「えっ」
「だって一人じゃはじぃっしょ」
「…!」
おまわりさん!
ここにイケメンがいます!
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