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「おい雅樹！ファイル回ってきたぞ！バーカ」
「わー」
待ってました委員会当番活動のファイル！
これが回ってきたクラスは一週間、１日に一度中庭の花壇にお水をくれてやるのである！
ファイルには表があって、きちんと活動をした日には丸をつけるらしい。
「ま、やんなくていいよな？」
「へ？」
「や、表に丸つけてまわせばバレないっしょ？あれ、仁って花壇好きなんだっけ」
え、えー…なんだよそれ。
せっかく休みじかんに二人きりになれるチャンスなのに…！？
花に水やる雅樹とかなにそれ絶対イケメン！げふん！
「な、…！」
「仁、楽な委員会が良かったんだろ？大丈夫大丈夫、一斉委員会だけ出ときゃーなんとかなるから！」
「……ぅ、あ」
誰だー！
誰だ楽な委員会がいいって言ったやつ！
「俺去年もやってたからわかるけど、マジでゆるいから」
雅樹の輝く笑顔…ごちそうさま。じゃなくて。
もーなんだよ当番活動サボる系男子かよ！くっそ！
今雅樹の周りにはいつも仲良いやつらが何人か居て、ちょっと怖い系で苦手な奴らだから、
いや行こうぜ当番活動！みたいなウザいこと言えないし…
ぐへぇ…
「…、わかった。じゃあ表に丸かいときゃいいんだな？」
「そーそー。それでおわり」
それでおわり、かあ。
おわりなのか。
人生って厳しい。
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