僕、もぐら(1/3)




「おー」


朝起きてカーテン開けたら外に知らない少年がいた。
庭に、掘った覚えのない大きな穴が開いててそこにはまってたその少年は、俺を見るとニコッとチャーミングに微笑んだ。
おー
誰だこいつ

取り敢えず窓を開けて、声をかけてみる。


「よー。温泉でも掘り当てたか?」

「おはよー」


おー
馴れ馴れしいなー
いやフレンドリー?

よく見てみると少年は半裸だった。それを少しも気にするようすもなく、爽やかに微笑み手を振ってくる。
俺も振りかえしとく。


「でも人んちの庭で許可無く入浴すんのはよくねーな」

「入浴していい?」

「だめだな」


てかお湯入ってなかった。
入浴してなかった。


「お前名前は?」

「侑李」

「へー」


侑李はよくわかんねーがニコニコ笑ってやっと手を振るのをやめた。

「何歳?」

「5歳」

「へー」


っていやいや
5歳?
見たところ高校生とか、またはそれより少し上とか、
そこら辺だろうと思ったが

5歳?


「ふざけんなてめー」

「だって5歳なんだもん」

「うぜー」

「ごめん」


ピューッと風が吹いて、侑李がカタカタと震えだしたので仕方なしに家に入れる事にした。

パンツはトランクスだった。

 

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