味噌(1/2)


「味噌食べたーい!」

「は?」

「味噌〜みそみそ」


味噌か〜確かに俺もたまに、急になんか食いたくなることあるよなー。
こいつは今、味噌が食いたいんだなー。


「智也、今日のおやつは味噌にしてくれたまえよ」

「あーあー、少しだけだぞ。食い過ぎると身体に何らかの悪影響が及ぶかもしれないから」

「みそ」

「みそみそ」


小皿に軽くスプーン一杯分ていどの味噌を乗っけて出してやった。
そしたらベロンっと一口で平らげて眉間に皺を寄せすごい顔をしたので俺怖かった。


「うえええっ…」

「アホか。一口で平らげるもんじゃねーだろ」

「うええっうええっ智也…!」

「はあ…ほらよ」


お水。

ガブガブ飲み干して一息ついてからはいっと小皿を俺に差し出す侑李。
満面の笑み。


「おかわり!」

「てめえ」


とかゆってちゃんと持ってきてあげる俺は優しいけどちょっとゆとり教育が過ぎるだろうか。

いや知らねえ。


「ほらよ。箸で食え」

「…いっぽんしかない」

「いっぽんで食え」

「おー」

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