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夜に愁からメールが来た。
件名は、「送ってくれてありがとうございました」
本文は、無し。

開いた途端に少し笑った。
書く場所違うと心の中でツッコんで、「感謝しろ」とだけ返した。
早くあの御間抜けに会いたい。
さっき別れたばかりだけれど。


女々しいゼと思いながら、ベッドに寝ころんでなんとなしに下半身に手を伸ばした。

もう何度も、こういうことはあった。
初めて愁で抜いた時には罪悪感でこの身を投げようかとも思ったし、今になったって、罪悪感が消えたというわけじゃない。
あんな純粋無垢そうな、果たして、自慰を知っているのかどうかもわからないような、(さすがにそれはないだろうが)ふにゃふにゃ笑う奴をオカズにするなんて。
僅かな理性がズキズキ痛む。


「………ん、」


それでも止まらない。もうこれは仕方ないんじゃないかと開き直りつつあった。

ただ普通に会話をして、並んで歩くだけでも充分幸せだし、こんなの嫌だなんて思わない。

それでもどうしても、それ以上もと思ってしまう。

垂れ気味のクリクリした目も、白い身体も、運動を嫌うプニプニした腕も、服や下着を剥いだその下の肌にも、兎に角全てに触れたい。
なにか景色に見とれるとパカッと開く唇も、全部。
白い肌に赤い血痕を残したら、どんな顔するだろう。

どれくらいのサイズかわからないあれをあーしてこーしてやったら。

普段からは想像できない声で、いったいどんな声で、鳴くだろうか。


「………ッ」


いかがわしい想像が作った映像を思うと、あっという間に限界が来た。

ドッと溢れる罪悪感。
またやってしまった。


それでも、今は夢の話だけど、いつか現実になる日が。
俺にも来るだろうか。

 

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