感じるのはそう己の無力さ


脱色の一護目線。夢主が死んだ後の話。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆





俺の目の前でソイツは消えた。

手が届くこの距離で、

いとも簡単にソイツは消えたんだ。





この空座町での藍染惣右介と最終決戦

浦原喜助や親父、それから平子達や死神のみんな、そして――巻き込んでしまった水色達。

みんなのお蔭で無事藍染との決着はついた。





なのに――…

なんでお前はいないんだよッ!!!

お前が一番この瞬間を望んでいたくせに…

なんで俺の側にいないんだよっっっ!




藍染との一騎打ちで俺の霊力も無くなり、

霊や死神のみんなが見えなくなった。

空座町は守れたのに……とても嬉しい事なのに……。

―――平和の訪れとともに俺の心に生まれたこの虚無感……。







感じるのはそう己の無力さ






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