二日目
「オイ、起きろ新米!起きろって!!!」
「ん〜〜うるせぇよ母ちゃん。今日は夜隕石が降ってくるのを見るから昼間まで寝てるって言っただろ〜〜全く勘弁してくれよ」
「母ちゃんじゃねぇ!!早く起きろ!」
「あぁん?」
思い瞼をかつてないくらい頑張って持ち上げると目の前に広がる。金髪。……金髪?
「ダラッシャァアアアアアア!!!」
「おまっ!なにすんだよ!」
「何すんだはこっちのセリフじゃボケェ!か弱き乙女の寝込みを襲うとはいい度胸じゃねぇか、前髪男!」
「うししっなんか俺イラついてきたんだけど。殺してもいい?」
「そう聞かれてYESと答えるのはよほど頭が弱い人だけでしょうねー」
くぁあああ!と大あくびをかましながら起き上る。ちなみに私の今日のパジャマは血みどろクマさんキグルミパジャマです。略してチークマ君だよ。みんな仲良くしてあげてね。
「お前よくそんな格好で寝られるな。王子絶対無理」
「私も自分の子と王子とか絶対無理。痛い痛い」
「カッチ―ン」
「自分でカッチ―ンとか言うなし。似合わんし。つか何で来たし。自分で起きれるし」
「お前、喋り方よく変えるよな」
「キャラ定まってないもので」
んで、何の用ですか。と優しい私はそれにそれまくった話を元に戻してあげる。なんて優しい心遣い。
「あぁ、王子さ王子だから書類とか書かないんだよね。だから宜しく。お前、今日からオレの雑用係なんだろ?」
「言ってる意味が分かりましぇん。あと、まっことに不本意ながらも残念ながらもあなたが私の指導係的なものになったようですけど雑用係になった覚えはありません」
「んじゃ、お前の机の上に置いておくから宜しく」
「は、ちょっと待てよ!お前後輩指導が仕事だろ!?仕事しろよ!書類の書き方くらい教えろよ!}
「んーーサイン?」
「わっかんない!全然分かんない!なに!?もしかしてベルさんは書類書いたことないんですか!?」
「ベルでいいっていってんじゃん。サンとか気持ち悪いからやめろ」
「そこが聞きたいのと違うぅううううううう!!」
当たり前じゃんとおお威張りで言い切ったベル。
その後、ベルさんもといベルの監視のもと私は泣く泣く書類を片付けるのでした。
二日目、書類地獄で終了。
「ちょ、ベル!!テメェ人のタンス漁ってんじゃねぇよ!」
「色気ねー服」
「下着見たら殺すからな。いいか、下着見たか殺すからな」
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