デッドオアアライブ




まぁ、めーちゃん騒動の後私は大人しく正座をしてこれからの処遇を決められてる。





「うぅむ…どうしたものか」




先程から一生懸命悩んでくれている近藤さん。すっごい優しい人ですね。なんかもう包容力が違うね!お父さんだね!ゴットファーザーだよ!意味わからん!自分で言っといて意味わからん!




「殺しちゃいましょうよ近藤さん」




「えぇええええ!死にたくないぃいいいい!!」




「だから、テメェは黙ってろ!!」






だってだって、死にたくないんだもんよ!そして、騒いでないと周りからグサグサ突き刺さる殺気を忘れられそうに無いんだもんよ!






「マジかよーこんなところで人生THEエンドなんて聞いちゃいねーよー。どうせだったらなーせーめー様に会ってから死にたかったよなーいやあっても死ぬのは御免だけども。つかさーマジで昨日の妖怪赤目ジジィ倒したら晴明様会えたんじゃね?晴明様だけじゃなくて十二神将とかにもあえたんじゃね?マジ意味わかんないわーしかもよー九字切っても死なない妖怪とかマジ死ねよー」






誰も構っちゃくれないので一人でぶつぶつ言ってると、周りの殺気が強くなる。およよ、みんなどうしたんだい?





「おいテメェ…やっぱり見ちまったんだな」



「Why!?ナンノコトだかワカラナイヨ!!」



「とぼけんじゃねェ!!!!」




ふぎゃぁ!マジだ!この人マジだ!!




「見たんだろ?あいつらを」




「あいつら?あいつらってどいつら?」




「とぼけんじゃねェ!昨日の夜の連中だよ!」




「えー昨日はーそこの茶髪マンとマフ君と妖怪赤目ジジィにしかあっとらんよー」





ビシリ。



そんな効果音が相応しいんじゃないでしょうか。部屋の空気が固まりした。ヤバいっす。このままじゃ空気中の水蒸気が凝結に凝結を重ねて部屋が水浸しです!いや、自分でもよく意味は分かってないけども





「だから言ったでしょ土方さん。生かしておけないって。僕が斬りましょうか?」




「チッ…」




「え、え、え、え何この状況。死ぬの?殺される感じ?」




キョロキョロ辺りを見渡してみてもやっぱりそんな感じだ。みんなこっちをにらんでらっしゃる。


ということは、やることは一つですな






「脱出ぅうううううううう!!」






勢いよく外へ向かってとびだ…そうとしたら誰かに襟を掴まれた。後ろを振り向くとマフ君が無表情で私の首根っこをつかまえていた。


















もっかい正座させられる。




「トシ、どうにかならないか?こんな小さな少年を殺すのは気が引ける」



「だがなぁ近藤さん」




「ちょちょちょ!チョイ待ち!ミー少年と違うよ!女の子だよ!」




「む?そうなのか?」





本当にびっくりした顔をする近藤さん。しかも後ろで「女ぁ!?」とか言う声が聞こえる。


いや、確かに今日は水遊びしてたら制服濡らしちゃってジャージで帰ってましたけど!

女の子らしいふるまいなんてできたもんじゃないっすけど!!





「井上さんは気づいてくれたぞ!お嬢さんって言ってくれたぞ!!」



「いやぁ、すまない。全く気付かなかったよ」





いや、近藤さん。笑顔はまぶしいけどもそれ傷抉っちゃってるよ。そんなに私は女に見えないか!そりゃ来る前、クソ鍵くんにも男らしいって言われたけどな!!















そしてまた、近藤さんとめーちゃん(名前分かったけどこいつ怖いからめーちゃんって呼んでやる)が何か話し合ってて、近藤さんがニコニコ笑顔で振り返る。














君は屯所で保護しよう!





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