…暇って辛い







「ちーちゃん暇じゃない?ずっとこんなところに居てよく耐えられたねー私なら死んじゃう」





「ち、ちーちゃん?」




「千鶴ちゃんだからちーちゃん!今考えた!」







暇なのです。部屋から一歩も出ないってそりゃ、インドア派の私にとってはすごくありがたいことですよ。でもね、でもね!インドア派には必要不可欠なものがここにはないんだ!

皆もうわかるよね!






「あぁ―――!!私のパソコンちゃーーーん!!」





「ぱそこん…?」






「あぁ、そっか。ちーちゃんは知らないのだね。良いよ教えたげる」







そう言って、私はちーちゃんにパソコンのことを教えてあげる。そう思ったけど文章力のない私に説明できることなんてたかが知れてるから、全自動の本って言っておいた。うん、なんかすごい感じは伝わったらしい。良かったよかった。






「全自動の本ですか。それは興味深いですね」





「うっへぇえええ!!山南さんいつからそこに!?」






「申し訳ありません。何やら面白そうなお話をしているものですから勝手にお邪魔させていただきました」








お、黒くない。いやちょこっと黒いけどもそこまで黒くはない感じ。うーん、ほら灰色みたいな。

しかも山南さん自分の興味ある話が終わるや否やどっかいきやがったよ。それでは、とか言って部屋出ていきやがった。神出鬼没か!!





「あ、そうだ!ご飯!ご飯はどうしてるんだい千鶴ちゃん!」





「ご飯のときは、広間に行って皆と食べるの」





「マジか!やっぱあれだね!悟飯は世界を救うんだね!!」







ん?漢字が違うってか?これはだね、あれだね。わかる人にしかわからないボケだね!!

大丈夫だよ!ご飯も悟飯も世界を救ってくれるよ!!









「二人とも、夕餉の時間だってよ」





「あ、平助君!」





「おう、平助!」





「………」






「何!?何何何??なんでこっちを見ているんだい平助君!」






「いや、同じ女でここまで違うもんだとは。やっぱり時間が経てば人って変わっちまうんだな」






「いやいや、それは違うでしょうよ。ちーちゃんと私が違うだけであって未来にもちゃんと可愛らしい子はいますよー」






って言ったら、あぁお前がおかしいだけなのか!ってものすごくいい笑顔で納得された。複雑。





ともあれ、飯だ!広間へGO!!



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