ちょっと待ってくれよ







え、待って。本当に!マジで。



私の頭は放心状態。あれ?心が放心状態の方がいいのかな?そうなのかな?まぁどっちでもいいや。


それより!!!



さっき土方さんが告げやがった恐ろしい一言。なんていったと思う!?か弱き乙女に何言ったと思う!?


はいじゃあ、十分時間を巻き戻してみようか!!




キュルキュルキュル〜っと








「それより、女を屯所に置くわけにはいかねぇ。お前には男装を……悪い」




「なんで謝ったぁあああああ!!必要ないってか!男装なんて必要ないってか!残念でしたー私はちょぉっと頭がおかしいから気分でさらしとかまいちゃう子なんですー今日もそうなんですー」





「とりあえず平助から服借りてその変な服だけ何とかしろ」





「和服にさえなれば私が男に見えるとでも思ったか!!残念だったな!私の内側からにじみ出る乙女のオーラはその程度では遮断できまい!!」




「ほら、いくぞちっちゃいの」




「んだとちび助!!今なんつった!お前と身長そう変わりねーぞ!成長期なめんなコノヤロー!」




ずりずりと半ば引きずられながら平助の部屋に連れて行かれる。おぉふ全部和室だよ(当たり前)


んで平助は服を漁ってる。意外と服持ってんだなオイ。





「なーなーちび助ー」




「ちび助じゃねェ!!年もそう変わらないし平助って呼べって」




「んじゃ平助なーなんかねー名字でさん付けするのが癪だったんだーいやーよかったよかった」




「急になれなれしいなお前!!」






そう言いながら立ち上がった平助。うむ、あってそんなに立ってないのにこの馴染みよう。自分の心の広さにほれぼれしますな。……なんかごめんなさい。


あ、忘れてたけど平助は私に貸してくれる服を選び終わったようで和服的なものを差し出してる。







「あ、ヤベェよ平助。私大変なことに気付いた。ちょっとあの広間的なところもどろ。この和服的なもの持ったままで…いっか!ほら行くよ!」





「は、ちょ待てよ!おい!」





今度は私が平助を引きずるばんです。宜しくお願いしまっす!



んでは、広間へゴー!


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