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並盛中のグラウンド。そこにはツナ、獄寺、山本、リボーン君の姿が。もちろん、いんちょ…ゲフンゲフン、僕の飼い主はここにはいない。




今、此処から少女誘拐事件の捜査が始まろうとしている。というわけで、今回のナレーションは僕、ヒバードがつとめさせていただき「ちょ、痛い痛い!」





「ヒバードちゃんゴメン!謝るから!勝手に名前使ってごめんね!でもそっちの方が面白いと思ったんだよ!だからつつかないで!!」






うーゴホン。お騒がせいたしました。ヒバードもとい楓です。


ただいま、グラウンドの木の陰に隠れながら、ツナ達を観察しております。あ、グラウンドを出ていきましたね。


お前は探しに行かないのかって?


いやいや、探しに行くに決まってるじゃないですか。



京子ちゃんとか花ちゃんとかハルちゃんとかイーピンちゃんとか助けに行かなきゃいけないよ!


でもね、あの中に交じるってのはなんだかヒロインじゃなくなるような気がしてやなの!だから、さっさと犯人の所に行こうと思うんだ!



犯人なんて知らないけどな!!!





「カエデ!カエデ!ハンニン!ハンニン!」




「ちょっとヒバードちゃん!誤解招く発言はやめて!それじゃ私が犯人みたいじゃん!」





「ハンニン!ハンニン!」





私がそう言っても、ヒバードちゃんは私の頭をものすごいスピードでつつくだけ。こうなんていうの、効果音がさ、ドスドスドスドスみたいな。ね。うん。





「だから、ハンニン…犯人―――――――!!!!」








見てしまった。


頭に房の付いたハンニンが、大量のご飯の材料と思われるものを抱えて黒曜ランドへ向かっていくのを。










「あいつ…何やらかしてんだ!!」





あれほど犯罪は犯しちゃならねェって言ったのによ!!オレの努力は無駄だったってのか!?


とりあえず、獄寺さんのケータイに電話を掛ける。


プルルルルプルルルルプルルルルルッルッルルッル♪






「出ろよぉおおおおおおおお!」




あんまり出るのが遅いから、携帯の呼び出し音が陽気な音楽を奏でだしたよ!?しかもこんな機能付いてたんだね!今知った!!





「プルルルルプルルルルプルルルルルッルッルルッル♪」



「ヒバードちゃん覚えなくていいよ!ほんとに!!」







《只今、電話に出ることができません。御用のある方はピーというパッシングの後に  十代目!発信音です!  発信音の後にお名前とご用件をお話し下さい。  プー―――! てめっ!野球バカ!発信音つったらピ――だろうがよ!プーってなんだプーって!  ピ――  もう遅いよ!!》



「ツナ君、最近は集団いじめが流行ってるの?」




《楓、今忙しいから後でね》




「あのね、実は今ね、食料を大量に抱えたナッポ―を見てね。怪しいから追いかけとくね!!」





《は?》




「いや、だから犯人骸じゃね?っていう」






《黒曜ランド!?》






「多分そうだと思う」







《ありがとそれじゃ!!》








黒曜ランドに集え!!



あ、ちょっとかっこいいかも






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