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「うるさいよ君たち・・・咬み殺すぞ!!」



両手の親指を立てて前に突き出し、語尾に星マーク付きそうなテンションで言ったら、無言で獄寺が殴りかかってきた。


はっ!甘いぞ!


お前なんかのパンチなど、委員長の理不尽アタックに比べれば何でもないさ!!


私は体をスッと後ろに倒し、獄寺の拳を避ける。

そして、そのまま獄寺の腕を掴み床に押さえつける・・・はずだった。



体を後ろに倒した事で、バランスを崩した私の体。そのまま、重力に身を任せて後ろのソファーにダイブ!!


そして、獄寺の腕を掴もうとした右手は宙に浮いたまま・・・


うわぁ・・・相当かっこ悪い。うん、自覚あるよ





「何でテメェがここにいんだよ!!」





うるさいよ獄寺。元はといえばお前たちのせいじゃないか。





「んで、何の用でござんしょ」


「無視してんじゃねぇよ!」


「答えたよ心の奥底で!!」


「それを無視してるっていうんだよ!!」




ギャーギャーと言い争ってると、ツナの視線はおろおろと獄寺と私を行ったり来たり。・・・小動物ですかあんたは。




「ツナ、用って何?」



獄寺に掴みかかりながら、平然と問いかける。


負けじと応戦してくる獄寺さん。結構、力強いなこいつ。いででででで!!髪ひっぱんな!


ツナは、だ、大丈夫?といいながらも、自分の用件を伝える。




「あ、あの!俺のゲームがあると思うんだけど、その、反省文書けば返してもらえるって聞いて・・・!!」




うむ。だいたい言いたいことは分かる。


でもさ、このまま素直に返しちゃうのは私らしくないよね!!




「でもさーツナ、反省文て50枚だよ?」


50枚!?




YES!50枚!嘘じゃないよ!?




「おいテメェ!ふざけてんじゃねぇだろうな!!」



「ふざけてないよ!委員長が決めたんだもん!私だって、書かされたもん!!」



「ん?楓は、何没収されたんだ?」





あ、山本喋った。


てか、今まで喋らなかったのに自然と会話に入ってくる貴方を尊敬します。





「んとねー、チョコ、ポテチ、グミ、飴。後はー」


「あ、うん。もういいのな」




え?いいの?ここからが本番なのに。





「あ、じゃあ・・・俺書くよ・・・」




マジかよ!お前偉いな!

しかもツナの事だから、真面目に書きそう。






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