「でさー、うちが言ってやったわけですよ!エンジェルだよ!それくらいも読めんのか貴様!!って」


「へー」



見るからに人の話を聞く気の無い委員長さん。あ、ため息つきやがった。

今ため息ついたな?



「んでー校長室に忍び込んでー掃除用具入れの中に隠れてー」


「ちょっとソファー座らないでよ」



いつの間に立ち上がったのか私の腕を掴んでソファーから引き剥がそうとする。



「別にほこりはついてないですよ!?」



だから放せ!!



「気分的に無理」



ほこりはついてないって言ってるのにグイグイ腕を引っ張って来る雲雀。あ、ヤベェ呼び捨てしちゃった。

ま、いいか。どうせ聞こえてないし。



「聞こえてるよ」



「げ、そういえばエスパーだった」



仕方ない!こうなったら強行突破だ!

サッとお菓子に手を伸ばし委員長がすきそうな黒ゴマ団子を放る。何で黒ゴマ団子がすきだと思ったかって?


そんなの決まってるだろ!腹黒仲間に決まって・・・



「誰が腹黒だって?」



わぁー笑顔が黒ーい

ごめんなさい、そうですね。腹じゃなくて全身が真っ黒でしたね。物理的な意味でも精神的な意味でも。



「というか、何でとりにいかないんですか!ほら!黒ゴマちゃんが飛んでいきましたよ!!」


「別に黒ゴマ団子が特別に好きなわけじゃない」



え?そうなの?



「じゃあ、もらいます」


お菓子入れの中にある黒ゴマちゃんを根こそぎ抱え込む。

ガツン。頭叩かれた。しかもグーで。

あー涙出てきたー



「報告しないなら帰ってよ」


「報告したじゃないですか!」


「何?」



プルプルと拳を震わせる。

聞いてなかったなこいつ。


「だぁかぁらぁ!根津が私の事退学させようとして、そのせいでリボーンちゃんの親戚とか生き別れの兄弟とかが侮辱されたんです!!」


「自分が退学させられそうになったことについてはスルーなの?」



え、退学?



「正直言うと学校来なくていいのは助か・・・冗談です冗談!!」


だから、トンファーしまってください!!



「ま、処分はしておくよ・・・前から気に食わなかったしね」


「ほうはへー」


気がつけば、腕の中にあったはずの黒ゴマちゃん軍団が消えている。


ガツン。



・・・今日は良く殴られるな。まぁ、トンファーじゃないだけましか。






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